拝啓、私の主様
□第四章 仲間
2ページ/7ページ
キ「それにしてもお前の行動には肝が冷えた。開口一番、キッドを見て『悪魔だ』なんて言った奴はお前が初めてだ」
「禁句だったか?」
キ「禁句ではないが…よく考えてもみろ。初対面の人間にいきなり悪魔だ魔王だなんて言われたら誰だって気分が悪いだろう」
「なるほど」
キッドも人の子というワケか。
キ「今(キッドに対して)失礼な事考えていただろ」
「………………………まさか」
キ(今の間は図星だな)
?「白夜飲んでるか?」
キラーと同じ事を言ってキラーの反対に座ったのはドレッド。
「いや、生憎"下戸"というヤツでな。試しに一度飲んだ事はあるんだが…綱吉様達に二度と飲むなと懇願された」
ド「そ、そうなのか…(綱吉って誰だ?というか懇願って…ι)」
ホント…何をしたんだ、自分。
脱いだか、泣いたか、絡んだか…まあどれも迷惑なのに変わりないか。
?「ほぉ?ずいぶん面白ぇ話してんじゃねぇか」
「キッド船長」
K「…………テメーに"船長"って呼ばれんのは気味が悪ぃ。普通に"キッド"でいい」
「……」
失礼な奴だな。
何万歩も譲ってそう呼んでやったというのに気味が悪いとは…。
間違って海に堕ちろ。
K「宴の主役がいねぇから探しに来てみれば…何飲んでやがる」
あえて飲み物を聞くか。
何をしていたとかじゃなく。
しかも船長自らって…ああ見ろ、キラー達だって驚いてるじゃないか。
まあキラーは勘だが(あれ、このセリフ前にも言ったような)
「リンゴジュース。酒が飲めない事を伝えたら、わざわざコックが作ってくれた」
K「ハッ!まだまだガキだな」
そう言って投げてきた物を両手でキャッチする。
「…Cider sweet?」
K「お子様にはピッタリだと思うぜ?リンゴ好きなんだろ」
たしかに"シードル・スイート"は果実酒だから日本酒などと違って度数も低いだろうが…。
「私まだ未成ねn「お前くらいの奴は皆飲んでる」……」
歳、教えたか?
……………まあ、良いか。
多分海賊が酒を口にするのに年齢は関係ないんだろう。
それにリボーンだって言っていたじゃないか。
リ『何事も経験だぞ。盃を交わす事なんてマフィアじゃよくある話だからな。今の内に慣れておいた方が身の為だぞ』
…と。
まあその後、意識飛んだが。
くんくんっ
(いい匂い…)
香りに釣られて一口飲む。
………うん。美味い。
度数も低そうだしこれなら私でもイケるな。
ド「びゃ、白夜。止めた方が良いんじゃ―――」
ドレッドの言葉を無視し、一気に飲み干す。
その瞬間、体がカッと熱くなって私の意識は闇に沈んだ。
酒…弱過ぎだろ…っ……。
*