魔法少女リリカルなのは ASTRAY
□第5話
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──翌日午前10時半頃
俺とルイスは今St.ヒルデ魔法学院の初等科の校舎の前に来ている。
ギルダ「来ちまったな…」
ルイス「…ぅん」
とまぁ、この校舎の前で気難しい表情をしている俺達2人。
本来ここに来ることはまず有り得ない2人が、来たとしても来るだけならこのようなことにはならない2人が、なぜこうなっているかと言うと…
──昨日の夜
ギルダ「授業参観ーっ!?」
なのは「お願い!私達どーしても行けれないから
」
ギルダ「そういわれても…」
フェイト「私となのはとはやてとシャーリーは本局に行かなきゃだから…ね?お願い!」
ギルダ「教導は?」
シグナム「1日くらい私とライゼル達でなんとかなる」
グラン「ナルガやノーヴェじゃダメなのか?」
ヴィータ「ノーヴェは教導があるからな」
なのは「それにギルダはここ最近ヴィヴィオ達にストライクアーツ教えてくれてるからなつかれてるしね」
昨日のなのはとフェイトのお願いというのはヴィヴィオの授業参観のようだ。
どうやらフェイトは授業参観と会議が重なってしまい、なのはは本局の教導隊に一度戻らなければならないらしく、ギルダに代理を頼んだ、というわけである。
なのはの言う通り、ギルダはここ最近教導でヴィヴィオ達にストライクアーツを教えられなくなったノーヴェの代わりに彼女らの師をやっている。そう言うわけでヴィヴィオに限らずコロナやリオ、アインハルトはギルダになついて(慕って)いる。
授業参観の代理にはこれ以上の適任もいまい。
ギルダ「まぁ…断る理由ないし、良いよ。引き受けた」
フェイト「ありがと。じゃあ時間は…」
──ってな訳で今に至る。
ギルダ「…とは言ったものの…」
ルイス「いざ来てみると緊張するね〜」
ギルダ「だな。年齢的に見ても俺浮いてるし。ま、それはなのは達も同じか」
ルイス「なぜ?」
ギルダ「ヴィヴィオの年齢を考えてみろよ」
そう。ヴィヴィオは今11歳(相当)で、ギルダは20歳。もしギルダが本当の親ならヴィヴィオが産まれた(とされる)頃ギルダは9歳。普通に考えてもおかしい。
もっとも、見た目の若さだけでも十分浮いているが…
で、なんだかんだで教室の前まで来る。
ギルダ「正直入りづらい…」
ルイス「けど、ここで立ち止まってたら邪魔じゃあ…」
??「ねぇー、邪魔なんだけど」
ギルダ「Σ…」
ルイス「言わんこっちゃない…」
いきなり後ろから声をかけられて少し怯む。
振り返ってみるとそこには見た目ギルダと同い年くらいの女の人がいる。
??「入るなら入るではっきりしてちょーだいね」
ギルダ「す、すいません…」
取り敢えずこの人について入ることにしよう。