魔法少女リリカルなのは ASTRAY
□第4話
2ページ/10ページ
はやて「ちょ…言い過ぎちゃうん!?」
フェイト「そうだよ!ナルガからも何か言っt」
ナルガ「悪いが、俺もギルダと同じ思いだ」
はやて・フェイト「Σっ……」
ギルダだけでなくナルガも怒っているようで、反論を許さないような威圧感を感じ、はやてとフェイトはまた怯む。
ナルガ「それにお前らは人の話をちゃんと聞く、その理由を考える、と言う基本中の基本も出来ていないようだ。訓練生時代に習わなかったのか?なのは、ヴィータ、シグナム」
ヴィータ「……ぇ…?」
なのは「Σ…そんな…こと…ない…」
シグナム「……っ…」
ナルガの一言にギルダの怒りの矛先が向いていた3人はなのは以外顔を上げる。
なのはは(自業自得とは言え)ギルダに言われたことが余程ショックだったようで、涙を流して泣いていて、フェイトがそれを慰めていた。
ナルガ「ギルダは『今の』お前らはって言ったんだぞ?」
ナルガ以外「Σ…」
ナルガの一言がその場にいる全員(特になのは)の心に深く釘を刺す。
ナルガ「理由の方は2つある。ヴィータ、わかるか?」
突然ヴィータに話が振られ、少し怯む。
ヴィータ「あたしらが…雑魚だから…」
ナルガ「外れだ」
ヴィータ「…ぇ?」
予想外の事にヴィータだけでなく、その場にいた全員がナルガを見る。なのはも(まだ泣いてはいたが)顔を上げる。
ナルガ「お前らは雑魚なんかじゃない。ただ、ファントムに対抗するのにたった一歩、実力が足りないだけだ。で、これが第1の理由。第2は……気持ちだ」
ナルガ以外「……っ…」
次々と来るナルガの言葉にだんだんとヴィータ達の瞳に光が戻り始める。
ナルガ「どんな敵だろうが抗ってやる、例え敵わなくても諦めずに立ち向かう…っつう気持ちだ。ヴィータがゆりかごのコアを破壊した時だって、なのはの思いがヴィヴィオに届いた時だって…そうだっただろ?」
なのは「………」
ヴィータ「………」
図星のようだ。無理もない。普通に聞けばナルガの言うことは夢物語でしかない。しかし、なのは達にとってはJS事件の時、さらに遡れば(ナルガは言わなかったが)闇の書事件に砕け得ぬ闇事件等と言う実例があった。
この面子に対してこれ以上説得力があるものはそうそうあるものではない。
ナルガ「その気持ちさえ忘れなければ足りてないたった一歩の実力なんて無いも同然だ。それと…よっと」
ナルガは座って泣いていた(今は泣き止んで俯いていただけだが)なのはの両腕を持って立たせてバランスをとらせ、持っていたハンカチでなのはの涙を拭く。
ナルガ「これは関係ないが、涙でなのはの折角の美人が勿体ないぞ?」
なのは「ぅぅ…///」
いきなり美人と言われて紅くなるなのは(ただでさえ泣いたことで紅くなってはいたが)。
なのは「ねぇ…1つだけ、聞いてもいい?」
ナルガ「何だ?」
なのは「私達、レギュレイターに対抗できるようになれるかな?」
ナルガ「それはお前らの頑張り次第。それでも俺らはお前ら、そしてFW陣には期待している。それは忘れるなよ」
もう既にナルガからは怒りのオーラま消えていた。
ナルガ「もう大丈夫だと思うが、これでもさっきみたいなことを言うならさっさと帰れ。FW陣への伝言ははやてとフェイトに任せる。2度もこれを言うのは少し気が引ける」
フェイト「ぇ?うん。わかった」
はやて(やっぱり恥ずかしいんやな)
ナルガ「それと、なのはとヴィータとシグナム。ギルダと和解する気があるなら夜の10時にここに来い」
なのは「何かあるの?」
ナルガ「来ればわかる」
ヴィータ「わかった」
なのは「はい!」
シグナム「心得た」
ナルガ「で、どうする?続きやるか?」
ナルガ以外「はい!」