博物館

□拍手文 1
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このまま溺れてしまうのが、耐え難いほど怖いから。

繋いだその手を離せない。



離せないから沈むのか。

離してしまえば沈むのか。

それすらもわからないほどに。





「………好き、だ」





吐息に紛れた微かな声を、聞き逃さないお前だから…



俺はこの手を離せない。









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