物置

□無題 4
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いつになく上機嫌に着替える三井を横目で見る。

「なあなあ宮城ぃ」

笑顔でこちらに向き直った三井に一瞬呼吸が止まりそうになる。だがこんな笑顔の時は大概ロクな発言をしない三井なので、心の中だけで身構える。

「…なンすか?」

「俺、昨日痴漢されちまってさあ〜」

「はああ!?」

まさかの衝撃告白に部室内が凍りついた。

「なーんかよ、ケツ揉まれてね?って思ったらコレが女の痴漢でよ〜」

その話のどの辺が上機嫌に繋がるのか全く見当もつかない。
それでそれでと周りに促されてヘラリと三井の頬が緩んだ。

「ゲッてなったんだけど詫びのつもりだか何だかこう胸をよ、押し付けてきてよ〜」

おぉ〜とどよめきが起きて、ますます三井が得意そうに

「ソレが結構デカくてよ」

と、どや顔の三井に久々に殴りつけたい衝動が沸き上がって、宮城は目の前がクラクラしてきた。

「やっぱよ、何つーの?こう手のひらすっぽりサイズの美乳系も捨てがたいけど、デケエのも悪くねえよなぁ…お前もデケエの好みだろ?彩子のヤツ、結構イイ乳してんもんな」

「そーゆー目つきでアヤちゃん見てんじゃねえよ!バカ三井!!」

怒鳴る宮城をまあまあと押さえつけたのは安田だ。

「いや〜三井先輩、美味しいっすね!」

と、潮崎が言い、

「そいでどーしたんすか?」

と、角田が言う。
向き直って話を続ける三井の背中を睨み付けながら、心の底から

(何でこんなヤローと付き合ってンだよ!!オレ!)

泣きたい気持ちで震えてくるのを、抑えられない宮城だった。





終わり

こーゆー無神経さが宮城の疑問に繋がると思うんだ(笑)
一個前が暗くなったからちょっと明るくしてみたら何だか頭悪い話になった…

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