駄文
□子供かっ
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ちゃちい作りの白いプラスチックの器に、粉を入れる。
三角の器には申し訳程度の水を入れて…
「…あンさ〜」
「ンだよ」
「コレ、アンタが買ったンでしょ?何で俺に準備させてンだよ。俺、まだ週バス読んでねーのにさぁ。買った本人より先にアンタが読むってどーなんだよ」
「…面倒くさい、から?」
「疑問系で言っても可愛くねーし」
「ルセーなぁ…ちっちぇーことにこだわんなよ(だから背が伸びねーんだっつの)」
「…なンか言った?」
「(ギクッ)いっ言ってねーよ!!それよか出来たのかよっ」
「2番の粉まで、入れマシタ。んじゃ、俺が最初に練っていいワケね」
「あっバカ!俺ンだろっ」
嬉々として、カラフルチップをまぶした菓子を口にする三井の姿に、こんなんにボコられたのかよ…俺、と宮城は頭を抱えたくなった。
そんな宮城の葛藤とはうらはらに三井はあっという間に菓子を食べ終えた。
「練ると色が変わるって、すげーよな〜不思議だよな〜」
「…元ヤンが『ねるね』ってな〜貴重なモン拝ませてもらいましたよ」
ニヤニヤ笑いながらわざとらしく両手をあわせて拝んでみせると、カァーっと三井の頬が赤くなった。
てっきり罵声で返されるだろうと身構えていた宮城は、予想外の三井の姿に我知らず慌ててしまった。
「ちょっ!アンタ何赤くなってンだよっ」
(ぇ、ちょっと可愛い…カモ?)
(って何考えてンだよっ俺!)