記念碑

□それがあなたの愛情表現
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「三井サン」

「おー」

「大好き」

「なっ!」


いくら誰も居ないからって…
今っ!言うか?部室だぞ!?


「おまっ…ホント、恥ずかしいヤツだなっ」

「え〜、だってホントだしィ」


なんだ、そのヘラヘラしたツラはっ!つか語尾伸ばすな!


「キモい」

「ヒッデ〜の」


大してショックな風でもない様子で、バックにドサドサ荷物を突っ込みながら


「だって三井サンのこと、マジ大好きだし?今ヤってもいい?っていっつも思ってンだもん」

「…ちょっと待て。今、おかしいセリフ入ってなかったか?」

「え〜?」


ワザとだ、コイツ


「…言わねーかんなっ」

「は?」

「ぜってー言わねーっつったんだ!」

「イヤ、何の話よ?」

「ウッセ!バァカ!知るかっ」

「知るかって、そりゃ俺のセリフじゃね?」

「ウルセー!言わないったら、ぜってー言わねーんだっ」


耳まで真っ赤になっちゃって…


「ハイハイ。いーよ、言わないで」


涙目なって…可愛いね


「三井サンの分まで、俺が言うから」

「0と10でも、2人でいれば」

「半分こでちょーど、デショ?」



…やっぱムリだから。

こんな恥ずかしいセリフ、俺にはぜってームリだから。





宮城に任せるくらいで、


ちょーど、だろ?










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