至宝館

□翡翠様宅よりフリリク祭リクエスト品
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気になって、本のタイトルを見た。
『5年〇組リョウタ組』
…これは…

「三井サン!!オレの名前は『リョウタ』じゃなくて『リョータ』!!間違えないでよ

「は!?」

「間違えてるよその本(ノ△T)」

「あっいや、その…これは…。べっ、別に『リョウタ』って書いてあるから読み始めたんじゃなくてだな、その…

「へ!?」

「だから、題名見てお前が頭に浮かんだってワケじゃねーからなっ!!」

三井は題名を見られて尋常じゃなく焦っていた。

(そうだよな…こんな字で『リョータ』なんてなかなかいねーよな(笑)てか三井サン焦ってた!こんなトコもメチャクチャ可愛いんだから

照れた三井サンが可愛いからついついイジメたくなるんだよなぁ…。

「三井サンもしかしてオレのこと好き?好きなら『好き』って言って

「バッ///ンなこっ恥ずかしいこと言えるかぁ!!」

三井サンの顔は真っ赤だ。
照れた顔も可愛い。

「バレバレだよ、その本で。正直になりましょ?」

「わかったよ…、好きだぜリョータ…」

珍しい、正直だ、ってえぇぇぇぇぇぇ!!!

「名前呼び!?不意討ちズリィよ!んもう愛してるよ寿!」

オレは三井サンに思いっ切り抱きつく。心臓の鼓動がいつもより早い。

「だぁぁ!くっつくな!!」

こんなこと言いながら嬉しそうである。
今、オレは世界一の幸せモンだ。
たまには、こんなサボりもいいかな…。
なんて思う。
君と過ごす秋。何気ない日常。
end





おまけ&あとがき

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