君に会えて

□君に会えて 第16夜
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総太side

俺は夢を見た…
とても不思議な夢を…



ーーーーーーーーー



その夢は俺の子供の頃の夢…
だけど総悟がいない





侍女「総太様!!走られては危ないですよ」



総太「平気だよ!!俺、怪我しても直ぐに治るもん」



母「これ、総太…走っては行けません」



総太「あっ母さま」



小さな子は総太といい
総太は母さまに抱きついた



総太「母さま、俺、外に行きたい!」



母「なりません!!
外の世界は野蛮な人ばかりで危ないのです」



総太「えーやだ!!外の世界に行きたい!!」



侍女「総太様、外にでては狼に食べられますよ」



総太「狼なんか恐くないもん!!」



母「総太…外にでては行けませんよ」



総太「はーい」



しかし、総太は外にでることばかり
考えており、話なんかなにも聞いてはいませんでした



ー数日後ー



総太「最近みんな遊んでくれないからつまんない」



母「みんな、忙しいのですよ…。」



侍女「ねね様支度が整いました」



母「わかりました。
総太…母さまと父さまは暫くここを離れます」



総太「えっ!!やだ!!俺も行く!!」



母「なりません。
母さまと父さまは直ぐに帰ってきます
男の子なのですから待てれますね?」



総太「うん。」



しかし、これが母さまと父さまの
最後の姿だった



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