君に会えて
□君に会えて 第30夜
2ページ/7ページ
総司side
総太「お帰り総司」
総司「総太くん!」
総太くんが起き上がっていた
総司「寝てなくて大丈夫!?」
総太「大丈夫だよ。何か凄く楽なんだ」
総太くんはふわりと微笑んだ
総司「そっか。良かった」
僕が安心したその時!!
総司「ぅ…!!」
総太side
総司の髪が白く染まり、瞳の色が真紅に変わる。
総太「総司!!」
総司「すぐに、治まる、から……!!」
総司の口振りは何度か経験しているかのように聞こえた
総太「総司…血がほしいのか?」
総司「欲しくなんかない!!
僕は……血に狂いたくない…!!」
総司の声はかすかに震えていた
総司「血に狂ったら近藤さんを守れなくなる!!」
だから…だから一人で
苦しくて…
辛くて…
我慢していたのか
総太「…でも……俺はこれ以上総司を苦しめたくない。」
鬼の血であれば羅刹を抑えられると言う。
俺は迷わず刀を抜き手のひらに傷を付けた
総司「総太くん、何を」
総太「俺の血を…飲んで」