戦慄の絆
□戦慄の絆 015
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白竜side
シュウヤを追いかけたかった。
その前に、シュウが追いかけた
伸ばした手が空をきった
シュウside
シュウヤが逃げた森に、僕は向かった。
だいたい、シュウヤが行る場所はわかる
シュウヤは、丸い木の幹にいつも、腰掛けている
「シュウヤ」
シュウヤは、ピクリと反応したけどこっちを向かなかった
僕は、シュウヤが座っている木の幹の半分に座った
お互い、無言。
すると、シュウヤが…
「兄さんと白竜が…白竜と他の人が話してると、すごくムカつくんだ」
「うん。」
「さっきだって、白竜と兄さんの化身が、合体して…何で、僕だけ、二人と一緒に出来ないんだろう…」
「………」
「…ぐずっ……兄ちゃ……ん!!」
「…!……クスッ。シュウヤ。それはね…恋してるんだよ」
「え…恋?」
「うん。白竜にね。それに、化身合体が出来なかったのは、僕に嫉妬して、気持ちが入り乱れてたからじゃない?」
「え?え?」
シュウヤの顔が朱に染まる
「シュウヤ、白竜のところに戻ろう」
*