Dearest ー記憶の欠片ー
□第5夜 ー大嫌いー
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総司side
僕が屋上につくと、千鶴ちゃん山崎くん一くん薫、土方さん佐之さん龍之介くん新八さんがいた
「なんで、こんなにいるの?平助は?」
一「平助が新選組に関わりのある奴をつれてくるらしい」
内心スッゴく気になった
「それって誰?」
その時屋上の扉が開いた
「お待たせー!連れてきたぞー」
「遅いよ平助」
「ごめんごめん」
平助の後ろから黒いぶかぶかのフードを被った少年が現れた。顔は全く見えず誰って感じだった
総太side
平助が屋上に入って俺も入ると昨日今日みた顔が現れた
なんなんだよ…なんだか、無性に帰りたくて後ろを振り返るとガシッと誰かに肩を掴まれた
「待ちなよ。君、一年んでしょ?先輩にぐらい挨拶したら?」
ウザイな…どいつもこいつも人の肩にべたべた…お前に言われたかねーよ。この女顔!
一言、言ってやろうと思って女顔の方に向いた。その時…
ーゴォォォォ!
「キャッ!」
強い突風が吹きフードが外れ忌々しい髪が現れた。
「チッ…」
急いで隠そうとしても遅かった
「総太くん…」
鷲色の髪の男が驚いたように呟いた。怒りの気持ちとともに哀しい気持ちが紛れなんだか泣きそうだった
「勝手に人の名前を呼ぶな。お前らなんか知らないし、お前らなんか大嫌いだ!」
俺はフードをかぶり屋上から出て行った
*