Dearest ー記憶の欠片ー

□第9夜 ーやっとー
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駅のホームから外にでると夕闇空が広がっていた



「くらっ!」




「おい総司、長すぎだろこれ!」




「うるさいなぁ、平助は…」




平「ちょ、そりゃねーぜ、総司」




龍「まぁ、2人とも落ち着けって。まぁ、2世紀ぶりだな総太!」




総太「そうだね…総司、龍之助、平助…ただいま!!」




平「おかえり!総太」




龍「おかえり!」




総「おかえり、総太くん。逢いたかったよ…」




そのあと、俺は総司の家にお邪魔した。他愛のない会話をして互いに抱きしめあって寝た。





総太side


総司の寝息がスースーと聞こえた。総司に抱きしめられていたので身動きが取れなかった。



今は3時か…。夜はいつもこの時間帯まで寝れない。眠くならないんだ。目を瞑るとあの日々を思い出す…




「そ、うじぃ………」




溢れて来た涙は止まらない。
どうしよう。




「うっ、ひくっ…」



「どうしたの?総太くん?なんで泣いてるの?」




総司?




「総太くん、これまでたくさん辛いことあったんだね…。辛かったね…。よかったら僕にいつか話して欲しい。君にはたくさん、あの頃から辛い思いさせて来たしね…」



「総、司…。ごめ、まだ話すこと、できっない。」



しゃっくりが止まらなくてうまく喋れないけど、



「そう…。あの高校には誰も敵もいないよ。なんとなく、理由わかるよ?あ、明日ね、僕が朝ご飯作ってあげる!僕、料理作るの上手だし!」



そう言って総司は更にキツく抱きしめてくれた。そしたら何でか涙も止まって眠気も来た



「あ、りがとう。総司…」








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