Dearest ー記憶の欠片ー
□第4夜 ー痛みー
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総太side
「はぁ…はぁ…はぁ…。」
思いっきり走ってきたから息が荒い。
暫く息は荒いままだった。すると後ろからいきなり肩をたたかれた
「おいおい、大丈夫か!?」
「!!!!?」
俺はビックリして飛び跳ねた
「お、すまねぇな。驚いたか?」
いつの間にか荒い息は止まっていた。そのかわり頭が割れそうに痛くなった。
「っ…!?」
「おいおい本当に大丈夫か?」
「だ…大丈夫です。あ、あの…」
「お、すまねぇな。俺は原田佐之介。保健体育の担任だ。」
「す、すみません。大丈夫です。ありがとうございました」
おれは足早に、その場を去った。だから原田先生が呟いた事を知らない。
「なんだよ。総太。寂しいじゃねぇか。」
*