Dearest ー記憶の欠片ー

□第5夜 ー大嫌いー
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総太side



目が覚めると、廊下に立っていた




「自分のクラスじゃない…」




ーキーンコーンカーンコーンー




どうやら、森からここまで瞬間移動したみたいだ。はぁ…なんなんだよ…ホント…




どこのクラスかどこの学年かわからないし、ジロジロみてくる奴もいる。話しかけるのは嫌だけど…俺は目の前の女に話しかけた




「あの…」




「え?」




女は驚いたように後ろを向いた




「ここ、何年のクラス?一年生のクラスに行くにはどうすればいい?」




「え?あ…ここは二年生の所だよ。一年生の所はそこの階段を降りて左に曲がれば着くよ」




「…どうも」




「おい、千鶴ー!何やってんだよ!」




大きな声がしたとともに後ろからこの間俺に扉をぶつけた奴と朝いた風紀委員がいた




「あ、ごめんね。道案内してたから。」




「道案内?」




「うん」




「迷う者がいるのだな」




「…すみませんね」




ーツキン……ズキンー




突然、頭痛に襲われた




「っく…ぅ」




走馬灯のように映像が駆け巡る




(雪村千鶴です)




(総司、知らない?)




(高野豆腐は好物だ)




誰だ…こいつら…




「あの、大丈夫?」




いたたまれない気持ちになり、俺はその場を去った






しばらくして…沖田が来たのを知らない










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