Dearest ー記憶の欠片ー

□第9夜 ーやっとー
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総太side


俺は総司の身体に飛びついた



「ごめんな…総司。ずっと忘れてたわけじゃなかった!ごめん。忘れててごめんな」




「総太くん…ずっと永い間、君を待ってた…明治…からずっと。」




総司がそっと呟いたとき、物凄い強風が走った。その時フードから銀色の髪がふわりと舞った。




「あ…総司…」




「やっぱり綺麗だね。」




総司は優しい手で頭を撫でてくれた。




俺の目に涙の膜が張り始めた




「俺も…永い間…ずっと待ってた。総司が死んでから140年…永かったよ。俺は生まれた日から100年間、身体が歳をとらないし殺しはしない限り死なない。平成で転生したんだ。やっと、やっと会えた。」




涙の膜はいつの間にかこぼれ落ちていた。それはもう止まることなく…。お互い強く抱きしめあった。



「ずっと待っててくれたんだね。ありがとう」




「昭和が一番怖かった。戦争…今は戦争はないけど俺は、非国民としてここでも迫害を受けた」




「ここでも?」





「うん…i「あのさ、邪魔して悪いけどここ駅なんだけど」…平助?」




「な、なんだよ総太!」




「…あ…これは明日…みんなの前で言おう」




てゆうより…駅で抱き合うなんて恥ずかしい!











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