太陽の皇子
□太陽の皇子 02
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星矢side
俺は雲の上にふよふよと何故か漂っていた。そして、大きな神殿の中へと入って行った。
『おぎゃあ!おぎゃあ!』
朱色の髪を少しだけ生やした子供が、生まれたばかりの子供。
あれ…俺…?
小宇宙がざわつく。直感で自分だと何故かわかった。この人たち誰だ?
『貴方はセイヤ。私の可愛いセイヤ』
女の人は赤ん坊の俺を優しく抱えていた
『セイヤ、私の様に強く逞しく生きるのだぞ。』
男の人が俺の頭を撫でる
『『セイヤ…。私たちの可愛いセイヤ』』
この人たち誰だろう。
俺の母さんと父さん?でも俺は孤児で………
この暖かい気持ちはなんだろう…何か忘れてるような気がする…
氷河side
俺は闇の中をふよふよと漂っていた。見たことのある景色。ここは、エリシオンの奥にあるハーデスが眠っていた神殿だ。
何故俺はこんな所に………
『ぐぬぬぬ…』
『落ち着いてください、ハーデス様』
『これが、落ち着いていられるか!余の妻が苦しんでいるのに落ち着いてなどいられぬ!!ヒュプノス、余はペルセフォネの様子を『ハーデス様、落ち着いてください!ペルセフォネ様はきっと無事です!』ぐぬぬぬぬぬぬ…!!』
何故こんなに慌てているんだ…
するとそこへ、
『ハーデス様!』
『なんだ、どうした!』
『ペルセフォネ様が!』
『何?』
ペルセフォネとはハーデスの妻か…。何故だ。大切なことを忘れているような気がするのは…
そして、場面が変わり誰かの寝室にハーデス、ペルセフォネがいた。
『ハーデス様…』
『ペルセフォネ…この子が…』
『そうです。名は決めてありますか…』
ードックン…
心臓が大きな音を立てて鳴った
『この子の名前はヒョウガだ。』
っっっ!
眩い光を放ち、目を開けると星矢がいた。
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