戦慄の絆
□戦慄の絆 012
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シュウヤside
昔の僕が森に去っていくと、日が昇ってきた
(ん〜…シュウヤ、おはよう)
兄さん…
(シュウヤ?何処に行ったの?)
(…シュウヤ、何か採りに行ったのかな?)
(夜には帰ってくるよね。)
(遅いな…シュウヤ)
兄さん…僕は、帰ってこれないよ…
シュウside
何日も何日もシュウヤは帰って来なかった
僕は、シュウヤが出て行ったんだと思った
この瞬間、全てがどうでもよくなった
シュウヤが…村人が、習慣が、サッカーが
憎い
僕は…その後…一人寂しく死んだ
シュウヤside
初めて知った…。
兄さんが僕を憎んでいることに…
でも、これは…僕が望んだこと、だから…しょうがない
兄さん…兄さんが憎んでいても…兄さんとはいつか、立ち向かわなければいけない。
真実を知らない兄さんに…自分の口から伝えなければいけない
いつか…必ず
*