戦慄の絆

□戦慄の絆 031
1ページ/2ページ




閃光の中で揃った十一人が整列していた。




光が収束すると、天馬たちははっきりと相手選手の顔を認識できた




中央に白竜が立っている。だがアンリミテッドシャイニングの時のユニフォームとは明らかに異なる姿だった。




「アンリミテッドシャイニング?」




「いいえ…なんだか前のチームとメンバーが違うような…」




神童が言うと、影山が相手選手を見て、言った




「白竜…」




剣城は白竜を見据えた。すると白竜は不敵に笑ってみせる。彼の後ろから、もう二人、天馬達に馴染み深い顔が現れた




「シュウ…!」




「シュウヤさん…!」




天馬と剣城は一歩踏み出した。まさか、ここで会うことになるとは。動揺し、瞳が揺れている雷門チーム。冷静な神童はチームメイトにいった




「彼らだけじゃない。エンシャントダークのメンバーも混じっている。」




「あいつら、洗脳されちまってるのかもよ」




狩屋は天馬に声をかけると、それを聞いたシュウヤが快活な声で口を挟んできた。




「あのさぁ…誤解のないように言っておくけど、僕たちは自分の意思でこのチームに参加している。もちろん他のみんなもね。黙っていて悪かったけど…」




シュウ「僕たちエンシャントダークはゴッドエデンのチームだったんだ。」




「どうして黙ってたんだよ!」




シュウ「ごめんね。でも君たちは触媒だったんだよ。」




突然、牙山が大声で笑い出した




「その通りだ、雷門イレブンよ!おまえたちは既に我々のプロジェクトの一部に加わっていたのだよ!究極の力を求める我々計画『プロジェクト・ゼロ』!アンリミテッドシャイニングとエンシャントダーク、そしてこの二つは競い合うことでお互いの力を高めてきた。お前たちが森でエンシャントダークと戦ったのも計画の一部だった!ホーリーロードを勝ち上がるお前たちと戦うことで彼らの力はさらに高まる。それが触媒の役割なのだ!」




「そんな…そんな、まさか!」




天馬の瞳は揺れていた。騙されたのか。そんな思いが湧き上がり、胸の鼓動が高まっていた。




牙山「例えるなら光と影、静と動、プラスとマイナス。あらゆる事において二つが融合した時、究極のチーム『ゼロ』が誕生する!」




牙山が両手を大きく広げる。白竜とシュウの瞳に、秘められたら力が発現が光となってあらわれた。牙山の言葉に呼応して、二人の全身の力を解き放った







この時、剣城はみていた



シュウヤの瞳が潤んで一筋涙が流れていのを…



剣城は不思議に思った。



剣城は…いや…ここにいる全ての者は、シュウヤ涙の意味を理解できないだろう








次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ