君に会えて

□君に会えて 第34夜
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山を下山し、山からは遠くて安全な場所に避難した新選組一行




ポツリと平助が呟いた




平「な、なぁ総司、総太は?」




総司「え?」




総司side


平助に言われるまで気づかなかった…。
何で気づかなかったんだろ!!




総司「近藤さん、総太くん知らない?」




みんなと語っていた近藤さんは、こちらを振り返り驚いた顔をしていた。




近藤「いないのか!?…じゃああの場所…」




総司「近藤さん?」




近藤「悪いが、幹部を集めてくれ」




総司「?」




僕は訳も分からず幹部を集めた。
そして、いきなり話し出した




近藤「実は、俺を助けてくれたのは総太くんだ。総太くんが俺に生きろと言ってくれたから今の俺がここにいる。歳たちと合流する前までずっと一緒にいた。だが、ここに来る前新政府軍の話を聞き、囲まれたらお終いだと言っていた。だがその後総太くんと話をしていない。………だとすれば総太くんは、俺が歳たちと会いに行くのを見届けると………………。」




なかなか続きを言わない近藤さん。
みんなは、だいたい状況を理解したみたい。だけど、僕は一向に理解できなかった。




何で?
何で一緒に近藤さんと帰ってこなかったの?




…まさか!!
あの時、声が聞こえたのは……




近藤「そのまま、新政府軍に挑んだんだと考えられる」




一行「!!!!!!」






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