君に会えて

□君に会えて 第36夜
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総司side


今、僕らは船で蝦夷に向かっている



総太くんは、船着き場に向かうとき疲労が重なり倒れてしまった。今、医務室で眠っている



そして、新選組がバラバラになった。



まず一くん。
会津に残って別に新選組として戦っている。




次に平助、左之さん、新八さん
山南さんの行方を追うために総悟くん、もう一人の土方さんと近藤さん、山崎くんと共に新選組を離れた




源さんと近藤さん
これから行く蝦夷は近藤さんにとっては危険が沢山ある。護衛に源さんをつれて、蝦夷には向かわず羅刹を撲滅するらしい。



土方さんと千鶴ちゃんと山崎くん
この三人は当初は蝦夷に向かう予定だったが千鶴ちゃんの故郷に行くために東北に行き少ししてから蝦夷に向かうらしい




僕は…

総太君が倒れてからずっと総太くんの傍にいる


こんなに、小さな存在に依存するなんて考えても見なかった


総太くんから時節、聞こえるうめき声に僕はどきりとする

もし…この呼吸が止まってしまったら

もし…僕が寝ている間に心臓が止まってたら



そう考えると眠れない。



あぁ…やっぱり依存してる…




そんなとき…総太くんの睫毛が震えた



総太side


酷く目が回る



俺は…うっすら目を開けた…



「……んぅ…」



俺はゆっくり身体を持ち上げた


突如、衝撃が襲ってきた



「総太くん!!」



「そ、総司!!」



衝撃の正体は総司だった



「どうしたんだ?」



「………」



総司は答えなかった
よく見ると、総司の肩が微かに震えていた



そっか…心配してくれてたんだ。



こうみると総司は外見は強い。内面は弱そうだ




暫く、総司は抱きついたままで動かなかった
そして、微かに規則正しい寝息が聞こえた




「寝たのか…?」



返事はかえってこない
俺は総司が俺の看病で寝てないことを知り、俺が寝ていた所に寝かせてあげた。



俺は、船長の元に行きどれくらいで蝦夷につくか聞いた

船長によれば、後半刻すればつくらしい



それまで、俺は気持ちの整理をしようと思う
俺が、今後何をすればいいか…



俺は甲板に出て辺りを見回した。
辺りは暗く空には満天の星が輝いていた。

江戸ではみることができなかった空が
この江戸ではこんなに輝いて見える



「綺麗だな…」



暫く夜空を眺めた










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