君に会えて
□君に会えて 第37夜
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総太side
俺の故郷は函館から更に北にあり
さらに船に乗ったら島がたくさんあり
その山奥にある村だ
蝦夷の寒さが身にしみる
俺は寒いのが苦手だ。だからずっとポケットに手を入れて歩いている
それをみた総司が俺の手を無言で突かんで手を繋いできた
「寒いんでしょ?こうしてた方が温いよ」
「うん。ありがとう。」
総司の手の温もりが伝わってくる。
身近に総司を感じることができる。……何だかすごく嬉しい
「これ、返しておくね」
総司は首から金色の勾玉を取り出した。
「何で総司が…」
「あの時、この勾玉が君の居場所を教えてくれたんだよ。その時拾ったんだ。」
「ありがとう総司。」
俺はにっこり笑うと総司もにっこり笑った
そして、俺達は最後の戦いがある
自分の故郷に着いた。
*