幸せの代償
□江
1ページ/4ページ
総太side
それにしても…ここ…もしかして……
土「それにしてもここはどこなんだ?」
千「知らぬ場所を歩くのは危険だと思いますが…」
斎「雪村の言う通りだと思います。」
平「じゃあどうすんだよ!」
「皆…少し待ってて。この場所…少し心当たりがあるんだ」
俺はそう言うと森の中を歩き始めた。この森…あの場所じゃないのか…?後ろで騒ぐ皆を置いて俺は自分の信じる道を歩き始めた
しばらく歩くと墓場にでた。そして、ある墓場の前に行くと沖田家之墓と書いてある墓の前に着いた
「このお墓…間違いない……ミツ姉さん…!」
俺は墓の前に跪いた。
「ミツ姉さんが…ここに呼んだの…?………ねぇ?」
何も言わぬ墓石に話しかけた。
「ここ…総太くんのお姉さんのお墓なの?」
「!!総司!?」
「酷いなぁ…置いていくなんて。」
「だって……ここね…ミツ姉さんのお墓なんだ…」
「うん。」
「とっても大好きだったんだ…でもね…結核で亡くなったんだ…。優しくて…手が温くて…明るくて…俺はミツ姉さんの最期には間に合わなかった…だから……墓参りはずっとしてたんだけど…来れなくなって…荒れ放題だね。総悟も忙しかったんじゃないかなぁ…」
「総太…」
「ごめん…ここがどこだかわかったよ。」
総司side
何も言えなかった。もう10年も一緒にいるのに…総太の知らないことがあった…。
*