幸せの代償

□江
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総太side


それにしても…ここ…もしかして……



土「それにしてもここはどこなんだ?」



千「知らぬ場所を歩くのは危険だと思いますが…」



斎「雪村の言う通りだと思います。」



平「じゃあどうすんだよ!」



「皆…少し待ってて。この場所…少し心当たりがあるんだ」



俺はそう言うと森の中を歩き始めた。この森…あの場所じゃないのか…?後ろで騒ぐ皆を置いて俺は自分の信じる道を歩き始めた





しばらく歩くと墓場にでた。そして、ある墓場の前に行くと沖田家之墓と書いてある墓の前に着いた



「このお墓…間違いない……ミツ姉さん…!」



俺は墓の前に跪いた。



「ミツ姉さんが…ここに呼んだの…?………ねぇ?」



何も言わぬ墓石に話しかけた。



「ここ…総太くんのお姉さんのお墓なの?」



「!!総司!?」



「酷いなぁ…置いていくなんて。」



「だって……ここね…ミツ姉さんのお墓なんだ…」



「うん。」



「とっても大好きだったんだ…でもね…結核で亡くなったんだ…。優しくて…手が温くて…明るくて…俺はミツ姉さんの最期には間に合わなかった…だから……墓参りはずっとしてたんだけど…来れなくなって…荒れ放題だね。総悟も忙しかったんじゃないかなぁ…」



「総太…」



「ごめん…ここがどこだかわかったよ。」





総司side


何も言えなかった。もう10年も一緒にいるのに…総太の知らないことがあった…。











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