幸せの代償
□羅
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総太side
近藤さんたちに忘れられてたらどうしよう…。ショックで立ち直れないかも…
俺たちはゾロゾロと廊下を歩いて広間までいった。
退「近藤さん、お客様です。」
総太「近藤さん!」
襖が開いた瞬間、近藤さんに抱きついた。
「総太…?」
近藤さんは、何も変わってはいなかった。ただ、少し髭がヤバかった。
「総太!総太じゃないか!トシ!」
近藤さんは大声で土方さんを呼んだ。土方さんはスグにやってきた。
土方「総太…なんで、お前…ここに…それに、総司たちも…」
近「何かわけがありそうだな…」
みんな、広間に座り土方さん(薄桜鬼)が皆を代表して訳を話した。
総太「どうやら…また、俺絡みっぽい。ごめんね、近藤さん。トシ…」
トシ「んな、シけた面してんじゃねぇよ。お前は笑ってろ。」
近藤「トシの言うとおりだな!」
近藤さんんとトシはお互い笑っていた。でも、直ぐに真顔になり山崎は悲しそうに俯いた。
近藤「実は今、ここは真選組として機能していない。いや、ここにはトシと山崎くんしかいない。」
は?
この近藤さんの言葉には皆が驚いていた。え…でも…総悟は…?
平助「じゃ、じゃあ総悟くんは⁉」
平助が誰もが一番気になることを口にした。
近藤「総悟は…8年前に真選組を辞めた。」
総太「は⁉辞めた⁉」
トシ「今は人斬り集団…【餓狼】のリーダーをやっている。真選組の仲間は俺ら以外そっちにいっちまった。」
退「餓狼はとても大きな集団で沖田さんは6年前に姿を消し度々、街で会うことがあったんですがまるで人が変わったように…役人や町民を…それに、餓狼の中にはは別名【白妖】と呼ばれる羅刹隊が存在しています。」
平助「っ…!」
俺は平助が悲しそうな辛そうな顔をしたのを見逃さなかった。
土方「つまり、この江戸には羅刹がうじゃうじゃいると?」
原田「ちょ、ちょっと待てよ。羅刹になってたのは総悟だけだろ⁉何でそんなに繁殖してんだよ?」
新八「確かになー…。」
トシ「実は俺たちがこっちに帰ってきてから真選組としての時間はそっちに行く前のほんの数分しか変わってなかった。だが、真選組に雪村響明とかいう医者がいた。雪村響明は雪村千鶴にそっくりで雰囲気や性格は風間のようだった。その雪村響明が総悟の血を使って羅刹を強化した。変若水を作った。そこから真選組は崩れた。」
千鶴「雪村響明…トシさん、男性でしたよね…?」
土方「千鶴…?」
トシ「よくわかったな。」
千鶴「皆さん…雪村響明は私の…弟です…」
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