小説

□女の子だけの秘密
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リンはレンの部屋の前でどうしようかと少し戸惑う。

『(頑張ってみるとは言ってみたものの…なんて伝えればいいか考えてなかった〜!)』

「リン…?」

『ぴ…ぴゃあぁぁぁ!?れれれレンっ!?』

「…?」

リンはずっと違う世界にいっていたのでレンが部屋のドアを開けたことに全く気づかなかったのだ。

『あ…あのね…?』

「ん?あ、ちょっと待って下さいリンさん…とりあえず部屋に入って話そう?」

『へっ?あ、うっうん!』

(ギギギ…パタンッ)
「で?リンは何が言いたいの…?」

『…えっと…その…レンのこと好きなの!』

「…はぁ?」

『レンのこと一人の男として好きなの…』

リンは顔を真っ赤にしながら言う。

「…マジで?」

『うん…』

「俺も…好き…」

『レン〜泣いていい?』

リンはレンに抱きつく。

「あ…その…生理痛は大丈夫か…?メイ姉が教えてくれたんだ」

『レンがいるから痛さなんてふっ飛んだよ!』

「嘘つき」

『う、嘘じゃないもん!痛くないもん…』
と言っても、涙目なので説得力がない。

「リン…?」

『う〜』

「ベッドで横になるか?」

『れぇ〜ん』

「えっ姫抱っこしろって?」
『うん…駄目?』

「別にいいけどさ、嘘はもうつくなよ?つらいときはつらいって言って」

レンはリンを姫抱きし、ベッドにゆっくり降ろす。

『…ありが…とう』
「顔真っ赤」

『うるさいわね…』
「可愛い」

レンは頭をなでる。

『はやく布団の中に入ろうよ〜』

「はいはい」

2人は布団の中へ潜り込み、抱きしめ合いながら会話をする。

『レンのバカ…大好き…』

「クス…あ、痛いのは大丈夫なのか?」

『多分』

「微妙だな」

『うん…悪い?』

「別に、もうそろそろ寝よう」

『レン…』

「ん?」

『もっと好きって言って…』

「好きだけじゃ足りない…愛してる」

『ありがとう』

「リ「リンちゃん!!!!!上手くいっ…た…?失礼しましたっ!」

(バタンっ)

『ミク姉…?勘違いされちゃった…』

「あとで誤解を解けばいいだろ」

『うん』

2人は更に抱きしめ合う。

「ちょっとだけおやすみ…チュッ」

『んぅ…い、いま唇にに!?きっキスぅ〜!?』

「はいはいもう寝る」

2人はお互いのぬくもりに包まれ夢の世界へ…





END.
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