うたプリ
□you my darling?
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朝、時間になるとトキヤが起こしてくれる。
「音也、もう起きる時間ですよ。さっさと起きなさい」
「う、ん?トキヤ?」
「おはようございます。朝食はできていますから、早く食べなさい」
「おはよー。わかったー」
洗面所で顔を洗って、歯を磨く。
それから制服に着替えて食卓に着く。
朝食には、トーストに目玉焼き、少しの野菜が一枚の皿に盛りつけられていた。
その隣には温かいココアが置いてある。
「今日もトキヤのご飯はおいしそうだね!いただきます!」
トキヤと一緒に他愛のない話をしながらご飯を食べる。
「トキヤはいつもブラックコーヒーだよね。苦くないの?」
「特に苦いと感じたことはありませんね」
「へぇ、大人だね」
「それよりも……」
トキヤが食卓に手を吐ついて俺の方に乗り上げてくる。
「ココアが口の周りに付いてますよ。まったく、子供じゃないんですから」
仕方ないですね、なんて言いながらタオルで俺の口を拭ってくれる。
「ん、ありがとうっトキヤ大好き」
「そうですか。ではそろそろ行きますよ。弁当は持ちましたか?」
俺とトキヤが恋人という関係になってからは、こうして毎日トキヤが弁当を作ってくれるようになった。
「バッチリだよ!なんたって、トキヤの愛情たっぷりの弁当だもんねっ」
「なっ……!バカなこと言っていると置いていきますよ!?」
「わっ待ってよ〜」
「もう知りません」
こんな感じで俺達は早乙女学園に向かう。
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