イナズマ

□小さな幸せ
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隣にいる半田の手を握る。


「…ッ!」


体がビクッとなるのが見えた。
ちょっと照れたようにこっちを見る。


「…何?」

「別に……ただ、何となく握りたかっただけ」

「ふーん…?」


すると半田はいきなり微笑んだ。
そして僕の握っていた手をぎゅっと握り返した。


「どうしたの?」

「うん…何となくね、今すごく幸せだなあって」

「そっか」


こんな幸せがずっと続けばいい。
小さな幸せがたくさん見つかればいい。
そう思えた今日この頃。







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