イナズマ

□えんじぇる半田くん
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プロローグ



俺のもとに一人の天使が舞い降りた。


「君の名前を聞いてもいいかな?」

「…得体の知れないものには名乗れません」

「ちょっちょっと待って!全然怪しいものじゃないし!」

「見るからに怪しいだろ」


人間のくせに羽生えてるし、空飛んでるし。
この時点でもう人間じゃないじゃん。
一体何なんだこいつ……


「私はアフロディ、見ての通り神だ」

「すいません。ただの変人にしか見えません」

「君、いい加減にしないといくら広い心を持った神の私でも怒っちゃうよ?」

「なんで俺の前に現れたんですか?」

「完全スルースキル!?」

「早くしてください。学校があるんですから」

「うむ。ごほん。ずばり!君には死相がある!」

「……」


死相?
俺が死ぬ運命ってこと?
なんてバカバカしい話なんだろう。
こういうのって何て言うんだっけ。
ああ、そうだ、悪徳商法だ。
この後、俺に高い金で何かを売りつけてくるに違いない。


「俺、そんなくだらないことに興味ないんで。失礼します」


足早に学校に向かった。
あんな手に引っ掛かってたまるか。
つーか、俺がそんな簡単に死ぬかよ。


「今日は朝から気分最悪だぜ」


俺はあいつの言ったことを軽く見ていた。
すぐ後にあんなことが起こるなんて思わなかったから。

すべての始まりはアフロディに会ったことだった。




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半田くんを天使にしたくて始めたしょうもない連載。
最初の方はシリアスな空気だが、2話くらいから明るくなる予定ではあります。
こんなところでアフロディが役に立つとは思わなかった。




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