落書き

□FGO的TRPG 前編
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!ATTENTION!


・思い付き創作物です。

・面白いかどうかは知らないけど、個人的に面白いと思って書いてみました☆

・サバチューブがある時空のお話です。

・しかし藤丸立香は♂です。

・題材は『クトゥルフ神話TRPG』です。実際にダイスを振って進行しています。

・プレイメンバーは作者の趣味も交じっています。

・出てくるNPCは参考動画を参照してキャラ作成しています。

・どんなことでも許せる人向けです。

・細かいルールのツッコミも受け付けておりません。














――それは、ほんの些細な会話から始まった。


「――サバチューブ?」


リンゴジュースをちびちびすすりながら、私は相対する少女たちと会話を交わす。

彼女たちは笑顔で、それなりの苦労人みたいな感情を隠しつつ声を弾ませる。


「そう!自分たちで撮った動画をアップして、視聴者のみんなに娯楽を提供するサイトの事よ」

「私たちもアップしてるから、是非観て、良ければチャンネル登録してくれると嬉しいのだわ☆」


――ははあ、なるほど。

ナンパ口調の私に付き合ってくれたのは宣伝目的だったわけだ。

しかしサバチューブとな……名前的にいいのか?まあ、私は困らないからいいけど。


「なるほどねえ。動画投稿か、懐かしいなー」

「懐かしい?」

「うん。私も生前はしてたからね、動画投稿」

『へっ!?』


同時にのけぞった二人は、また同時に前のめりになる。


「そ、そそそそうだった、あなたわりと最近の英霊だったのだわ!?」

「私が英霊の器かどうかは微妙だけどね」

「ほ、ほほー、そうなんだ……ちなみにだけど、どんな動画を投稿してたの?」

「まあ、主に実況動画だったな。有名な投稿者に乗っかってだから、それありきのチャンネル登録者数だったと思うよ」


言いながら手元の端末を弄る。

見ている限り、顔出ししている人がほとんどだ。私の時代は、都会に住んでたこともあって住所バレとか怖かったし、とてもじゃないけど顔出しなんてできなかったな。

ここでは顔出しても全く問題ないわけか。追っかけや殴り込みが来るわけがないから。

二人は顔を見合わせて――はぁ〜っ、と明らかな嘆息。


「うむ、気持ちはわかる。それで、投稿動画の参考にしようとしたのなら、他に聞くべきことはあると思うよ」

「え?……あ、そうよ、その乗っかった投稿者は人気あったわけ?」

「あったよ。向こうは顔出ししている上に実況動画に料理動画、ペット動画にと幅広くやってたからね」

「そんなに手広く!?ちなみに、登録者数は?」

「優に200万人はいってたかな」

「私たちの倍……!?」

「その中で特に再生数が伸びてたのは!?」

「料理動画って、どんなの作ってたの!?」


やいのやいの質問攻めにされる……もう私のことは眼中にない様子の彼女たち。侘しいなあ。

まあ、お姫様と女神様、二人も素敵な女性と言葉を交わせたという事実を生きる糧にしていこうか。

それにしても……ふむ。面白いものを知っちゃったなあ――







そうして、月日は流れ。

私はお試しでチャンネルを作り、生前私が好きだったゲームの紹介動画を何本か上げた。

なんかフォーリナーの面々と邪神系なんたらいうムーンキャンサーがいやに反応していたみたいだけど……それはさておき。

回を重ねてから、本格的に生放送をすること、今回で三回目。

さて、どんな放送になるのかな……♪
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