落書き

□FGO的TRPG 後編
1ページ/11ページ




〜休憩中〜


藤丸「それでみんな、どう思う?」

キャ「いろいろ謎はあるよね。血の池事件と桐会がつながっているのは分かったけど……でも愛里を復活させるための実験で、なんで血の池事件が発生したのかな?」

村正「あの愛里もよくわかんねぇな。急に腕が変形したり、もう一人の愛里を叩き潰したり……」

藤丸「地下で何かしていた描写があったけど、もしかしてあそこにあったの、創りかけの愛里だったりとかしない?それで俺たちと行動している愛里は、他の愛里を殺すために動いているとか……」

キャ「怖―!汎人類史の人間ってよくそんなこと考えられるね!」

村正「いや、儂もドン引きなんだが……」

モル「同じ人間を創ってまでも傍にいたいという想い……これも一つの愛か」

キャ「え?いきなり何言ってるの?怖っ」

まじん「そういえば、猟犬はどうなったのでしょう?全然出てきませんが」

藤丸「そうだよね……ん?もしかして頻繁に回してるシークレットダイスって……」

キャ「そういうこと!?あれって出現判定!?」

モル「しかし一向に出て来る気配がありませんね。この私に恐れをなしたか」

藤丸「何を基準にして回してるかが分からないから微妙だよね……」

キャ「そういえば立香、あの猟犬について知ってるみたいだったけど、アレって何なの?」

藤丸「言っていいのかな……ティンダロスの猟犬って、実在したらカルデアと深く関わりがあったかもっていうことで教えてくれたんだよね。時間と関係があるから」

モル「どういうことです?」

藤丸「簡単に言うと『時の番人』なんだ。時間遡行しようとした者を見つけると、対象者が死ぬまで追いかけ続ける。数万年前の過去に行こうが数億年先の未来に行こうが無駄で、はっきり言って遭遇する=死だと思ってくれ、とか言われた」

村正「初心者になんてもんあてがってんだあのバカは!」

藤丸「でも唯一弱点があって、角のない空間があると認識できなくなるんだって。猟犬を使役するために魔術師が球体に閉じ込めた、とかいう話もあるらしい」

モル「なるほど、やはりあの書斎はそういうことだったのか」

キャ「そんな厄介なもんに、桐会が襲われていたんだよね。ということは時間遡行しようとした?それと血の池事件はどう関わるんだろ」

藤丸「わからないけど……沖田オルタ、どうしたの?腑に落ちないみたいな顔して」

まじん「……いえ、ただれんちゃんが何か隠し事してるみたいで……」

藤丸「ああ、うん、それは俺も思ったけど……煉獄?」

煉獄「……んぁ?なんだよ」

まじん「もしかして寝てました?」

煉獄「寝てない!考え事してただけだ!」

藤丸(声が眠そう)

煉獄「で、なんだよ」

まじん「れんちゃん、私に何か隠していることがあるのでは?」

煉獄「秘匿情報の話か?言うつもりはないぞ」

キャ「そういえば一人だけ秘匿情報があるんだった」

村正「何のことかは知らねぇが、今後役に立つことか?」

煉獄「役には立たんな。あんまりこの話はしたくないからもうやめろよ。それともうそろそろあいつ来るんじゃないか?」

藤丸「(したくない……)そうだね。そろそろ約束の時間だし……」

おっまたせ〜☆飲み物買ってきたよ〜。

村正「おっ、噂をすれば、だな」

あのバカ弓兵からもいろいろとおすそ分けももらったし。好きな飲み物選んでね。あ、女王陛下はこういうもの口に入れたことないかな?

モル「そうですね。炭酸?とかいうのも試したことがありません」

キャ「わ〜!飲み物がキラキラしてる!なにこれ!」

藤丸「バカ弓兵って……」

いいじゃん。実際バカだろあいつは。バカをバカと言って何が悪い。

藤丸「怒られるよ!?」

お菓子たくさんもらってきたから、各自好きなのとってね。

キャ「わ、ほんとにたくさん!どれから食べるか迷うな〜」

煉獄「なあ、このストロングなんたらいうのはなんなんだ?」

結構キツイ炭酸だけど、煉獄飲める?

煉獄「試してみる」

まじん「では私も……」

君にこの強炭酸はまだ早い!こっちの微炭酸ピーチジュースにしなさい!これ私のおススメね!

まじん「むむ……わかりました。とわのおススメなら飲んでみたいです」

村正「過保護だなアンタ」

おじいちゃんには負けるけどね。

あっ、コメントにいた?あら本当。

キャ「何が?」

あの弓兵。いえ〜い☆見ってる〜?

藤丸「フランクだなあ」

煉獄「うぐ……結構キツイな。でも眠気覚ましにちょうどいい炭酸だ」

キャ「やっぱ寝てたんじゃん」

煉獄「うるさいな」



(十分間もぐもぐタイム)



――さて、みんな適度に休憩できたかな?続きを始めて大丈夫?

藤丸「結構長い休みだったなあ。放送時間とか気にしなくていいの?」

大丈夫、ダ・ヴィンチ女史に聞いたけど、生放送は時間枠とか関係ないらしいから。やりたい人がのびのびやっていいんだって。

藤丸「そうなんだ」

それにダ・ヴィンチ女史もこの放送楽しみにしてるって言ってたし、だったら盛大にのびのびするしかないよね!

煉獄「意味が変わってる気がするのは私だけか?」

それじゃあ、皆さん心の準備はよろしいでしょうか。続き始めていきまーす!

藤丸「はーい!」

キャ「はーい!」

まじん「はい」








(BGMを切り替える)では皆さん、指定された住所までやってきました……と。


≪シークレットダイス≫


キャ「あ、来たな!タネは割れてるぞ!」

……うーん、ここでか。どうしようかな……

キャ「え、何、急に悩まれると怖いんだけど!?」

村正「ビクビクしてんじゃねぇよ」

そうだな……今はいいか。後に回そう。

藤丸「なんだろう」

ああ、描写を忘れてたけど、愛里の腕は元の人間の腕に戻ってるよ。鞭も収納されて影も形もない。

キャ「よかったー」

村正「鏡明は逃げようとか考えないのか?」

キャ「ここまで来たら乗り掛かった舟っていうし、ついて行くよ!」

玄関前です。どう行動しますか?

モル「蹴破ります」

好きなのそれ?あと蹴破らないで。

藤丸「チャイムを押します」

そもそもありません。ちなみにノックをしても反応は返ってきません。ドアノブをひねると、普通に扉は開いていますね。

キャ「開いてるのか……罠ってわかってるのに入るのはちょっと怖いなー」

まじん「でも入らないと進まない気がします」

キャ「そうだけど……」

じゃあ扉の奥から声がします。


『話があるならさっさと入りな。こっちも暇じゃあないんだ』


藤丸「……入るしかないね」

村正「おう。刀はすぐ取り出せるよう構えておくぜ」

全員入るということで……扉をくぐると、背後で扉が自動的に閉まります。

振り返ると、長身の大男が扉の鍵をかけ、扉を塞ぐように立ちはだかっている。

キャ「えー!?挟み込まれた!」

藤丸「この人……もしかして、髭面で筋骨隆々とかないよね?」

…………えー、あなたたちは奥に進むしかないでしょう。行きますか?

煉獄「ノーコメントかよ」

村正「謎の海賊推し何なんだよ」

コロンブスは海賊じゃないし。海の男ではあるだろうけど。

モル「行きましょう」

では廊下を進むと部屋に行き当たります。外見からわかっていましたが、どう見ても空き家です。壁もシミがついていて、ところどころ壁紙がはがれている。

そんな家の一室で、煙草を吸っている女性が、机に腰かけ座っていました。

皆さん、女性に対し≪目星≫を振ることができます。どうぞ。


≪モカ 目星:70 → 07 成功≫

≪忍丸 目星:70 → 01 クリティカル≫

≪鏡明 目星:55 → 14 成功≫

≪正也 目星:25 → 84 失敗≫

≪双華 目星:25 → 00 ファンブル


キャ「ええええ!?クリティカルとファンブルが同時に!?」

ちょっと待って、その前になんで≪目星≫振ったの!?双蓮に振らせればよかったのに!

まじん「すみません、つい……あの、00ってクリティカルじゃないんですか?」

ああ……説明すると、00は100って意味になります。96〜100が出た時はファンブル(致命的失敗)といって、いつもより悪い事が起こります。

しかも100はただのファンブルじゃない、大大大失敗って意味になる。

藤丸「でも俺が01で大大大成功してるから……」

相殺されますね。空き家ということもあり床が脆かったのでしょう、小さく割れた床に反応しきれず転倒しかける双華に、忍丸がさっと手を出し支える。


忍丸『双華、大丈夫?』

双華『はい、ありがとうございます、忍丸先輩』


忍丸先輩神ムーブかよ、聖騎士にジョブチェンジすれば?

藤丸「いやいやいや……」

モル「そう、モカとの出会いもそのような感じでした……」

どさくさに紛れて設定追加(捏造)&回想モードに入らないでください。

成功者の三人は、相対する女性の腰に拳銃のようなものがあることに気が付きます。

モル「ほう」

ただし本物かどうかは分かりません。≪拳銃≫技能で見分けることができます。

モル「では振りましょう」


≪モカ 拳銃:60 → 39 成功≫


実銃であることが分かります。さらに拳銃の種類はM1911であることもわかります。一発あたりのダメージは1D8。

モル「どう違うのです」

銃の中でも小さい方です。護身用に使われることが多く、有効射程は短い。基本的には近接戦闘用の武器です。装填数は7+1発。まあ今何発入ってるかは見た目ではわからないけどね。

モル「なるほど」


『それで……用件はなんだって?』


煙草を吹かせながら、女性が口を開く。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ