長編
□久しぶりでした
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『…え。ああ、栗色坊やだったのか。おっきくなりすぎてたからわかんなかったよ』
アハハと緩いノリの##NAME1##に対して、沖田は少し動揺しながらも銀時に話しかける。
「旦那ぁ、詳しく聞きやすぜ」
「いや、詳しく聞きたいのはこっちの方なんだけど。何で俺の##NAME1##とそんなに仲良さげに話してんの」
ハァ、とため息をついた##NAME1##に気付く者はいませんでした。
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「本名は##NAME2####NAME1##。職業は…」
「俺の嫁さ ドスッ! …万事屋の従業員兼同居人」
隣に座っている##NAME1##に鳩尾をひじ打ちされ、セリフを言い直す銀時。
フ―、と紫煙をそっぽに吹き散らす土方の眉間には皺が寄っていた。
「建造物破損罪に氏名詐称。悪いがしばらく牢屋にでも入ってもらうぜ」
冷静に事を丸く収めようとする。
土方の言葉に##NAME1##は苦々しげに顔を歪める。
ハァ、とまたため息をつき隣に座り鳩尾をおさえている銀時に文句垂れる。
『全く。銀兄のせいでこんなにいろんな人にばれちゃったじゃないか』
「すいません…」
『昔から銀兄は余計な事をするスペシャリストだったからね』
「ホンット、スイマセン…」
目を泳がせ正座する銀時。
『でもまぁ、私を心配して来てくれたんでしょう?』
「そ、そりゃ勿論…」
銀時がそう言うと##NAME1##は安心したように柔らかな表情になる。
『そーゆー優しさは変わらないね。ありがと』
華が咲くように微笑む##NAME1##。
その笑顔に3人はうっすらと頬を紅く染める。
銀時は床に両手をつき、悶える。
土方は右手で顔を覆い隠し、そっぽを向く。
沖田は頭をガシガシとかき、うつむく。
『それじゃ、ちょっと出かけてきますね』
「あ?どこ行くんだよ」
『もう女だって隠しても意味ないんで、皆さん方に謝罪しにいってくんですよ。っつーことで』
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――志村邸――
『すいませんでしたっ!姉さんを騙すようなことしてしまいまして…。』
「##NAME3##さんったら、そんなに気にしないで。あ、##NAME1##ちゃんだったわね」
##NAME1##が真っ先に向かったのは、お妙の元。
姉さんであるお妙に、すぐに謝っておこうと思ったのだ。
『ややこしくして、すいません。これからは##NAME1##でよろしくお願いします』
「わかりました。そうそう、ちょうど新ちゃんにと思っておやつを作ったんだけど内緒で##NAME1##にあげるわ」
『えッ、いいんですか?』
「ええ。いつも新ちゃんには作ってあげてるから。はい」
ス、と出してきたのは…黒い、物体。
『…え』
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