□空想
2ページ/3ページ


クスクス笑う彼女は


いつものようにとってもキレイ



でもちっともときめかないのは



「やっぱ、愛?」


「馬鹿?」


「愛ってキタナイもん?」


疑問符だらけで


会話はかみ合わない

「綺麗な種類もあるんじゃない?」



「キタナイのもあるってコトだね。」


風が吹いて
遠くで鐘の音

否、違う

近くだ


「・・・教えてあげて」


さっき聞き流したコトバをもういっかい


なんだか切実


「どうして?」


聞くと


いつの間にか引っ込んでた笑顔が戻った
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ