書2

□タバコと・・・
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考えながら目の前でタバコとライターが行き交うのを眺める

変人だからだ
適当に結論づけて早速仲良くなった二人の笑い声を聞いた


ジーンズにTシャツ姿といったラフ過ぎる格好の教育者は

どうやらよほど暇人らしい


咎めることもせずにそのままただ笑い話を続けている


短くなったタバコを灰皿代わりに飲みかけ缶ジュースに押し込んだ時
えみが時計を見て大声を上げた


なるほど

3時半きっかり


「やっば。 あかね!坂本ちゃん!あたし帰るね!!」


カバンをひっつかんで立ち上がる

「? おー。」


坂本は不思議そうに
あたしはいつも通りに
慌てて走る背中を見送った


「なんの用事?」

「ロリコンの趣味。」

本日何本目かのタバコに火をつけた

「小学生の送り迎えしてんの」


「えみちゃんもやるねえ。片思いなのかな?」


「さあ?」

面倒で適当に応えた
知ったことか
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