書2
□タバコと・・・
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体育館裏
漫画かなんかだと告白とかやってそうなここは
屋上に次いで人が来ない
サボりのスポットだったりする
「センセーも入れて?」
立ちのぼる2本の煙の向こうに
ニヤニヤと笑みを浮かべて現れたのは数字教師
中学で数字や化学の先公は男しかいなかったから最初は軽く驚いた
あたしの中のちょっとした偏見が消えた瞬間だ
「坂本ちゃん タバコ吸うの?」
肩までのストレートを揺らして数少ない友達えみが聞いた
やっとくせっ毛の女教師の名前を思い出した
「吸うよ。一本ちょーだい」
止めろよ
仮にも教員だろ?
ため息と共に煙を吐き出す
あたし程ではないけど授業はサボるし
タバコも吸うのに
えみはあたしと違って教員にも生徒にも人気だ
快活な性格と人なつこい笑顔のせい
なんであたしなんかとつるんでるのか