♪過去の拍手小話♪

□ローとベポのほのぼの
1ページ/1ページ

パチパチありがとうございます!小ネタですが楽しんで頂ければ幸いです(^▽^)



冬島の気候を抜けて、過ごしやすくなったはずのハートのご一行は、とある問題に悩まされていた。

「掃いても掃いてもなくならないっす〜」

掃除係りの下っ端がぼやく。ずっと掃除をし続けているのに、なくならない白い毛。
そう自然の摂理で、気候の変化と共にベポの毛は生え変わるのだ。見兼ねたローは、全て生え変わるまでベポをご飯前にブラッシングする事に決めた。なぜご飯前かというと、ベポが動く度みんなのご飯に毛が入ってしまうからだ。
手先の器用なローは、自分も含め仲間達のヘアカットをしている。海賊の髪を快く切ってくれる所はそうそうないし、無防備になるのも怖い。カットしてくれようという奴は敵かもしれないのだ。というわけで、ローは仲間のサロンなのだ。
ベポは人間のように伸び続ける髪がない。だから、仲間がローに髪や髭を手入れして貰っているのを見る度、少し仲間外れのような寂しい気持ちを味わっていた。でも、これからは少なくとも年に2回、各一月ほどローを1日3回も独り占めできる。これ以上至福の時はない。

昔も時々ブラッシングしてもらっていたが、この時間はまさに格別だ。ローは、30分ほどたっぷり時間をとって、優しく大きいブラシで丁寧に毛をすいていく。ベポはなんだか暖かい気持ちになって眠くなってくる。そしてその度、ローに起こされる。

「おい、ベポ!寝るな!もうすぐ飯だぞ。」

「アイアイキャプテン〜でも気持ちよくって〜」

「人に髪洗って貰ったりとかするとリラックスして、寝てしまう現象と同じだなたぶん。ほれ、終わったぞ。飯食いに行こうぜ!」

「アイ〜ありがとうキャプテン」

あぁ、このまま、この時がずっと続けばいいのに・・・俺はずっとキャプテンの側にいる。死が二人を分かつまで・・・

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ