♪過去の拍手小話♪
□ローとベポのほのぼの2
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それは寒い寒い、凍り付くような早朝の・・・
何よりも確かなぬくもり・・・
毛布を被って丸くなったベポは、見張り台で震えながら交替を待っていた。
「寒い〜〜早く交替したいなぁ〜眠いし」
ぼやきながら大きなあくびを一つ。そこへ、待ち焦がれた交替がやってきた。
「ベポお疲れ〜交替するぜ〜寒いなぁ今日は」
「おはよう〜待ってたよ。寒いね本当!頑張ってね〜」
挨拶を交わし、氷のように冷えきったはしごを降りた。
自分の身を抱えながら、食堂に入った。
するとそこには大好きなキャプテンの姿が・・・
「おはようキャプテン」
「おぅ!おはようベポ!お疲れ」
そう言って、ローはベポにホクホクと湯気がたっているカップを差し出した。それは、入れたてホヤホヤのココア・・・
ベポは満面の笑みでカップを受け取った。
「ありがとう〜キャプテン!温かいの飲みたかったんだぁ〜」
フーフーしてからゆっくり一口・・・
それは、とても甘くて優しくて・・・
何よりも確かなキャプテンのぬくもり・・・
〈End〉