ハートの航海の記録

□ハートの海賊団のとある日常ー春島編ー
1ページ/6ページ

ハートの海賊船は海上に浮上し、エンジンと風の力をダブル使いしながら春島を目指し順調に航海を進めていた。
風の力だけでは重たい潜水艦はあまりにノロすぎてキノコが生えそうだからだ。
甲板に出ていたハートの一行は風が変わったのを肌で感じていた。


「風が暖かいねキャプテン。あまり暖かいと眠くなっちゃう俺」

ベポは、眠たい目をこすりながらロ―に呼び掛ける。

「そうだな。ちょっと一眠りするか。島が見えたら起こせ!」

ロ―は見張りに一言かけるとベポを連れて甲板の隅へと向かう。
ぽかぽかと温かい床に丸くなったベポを背もたれにしロ―は眠り始める。しばらくすると規則正しい寝息が二つ聞こえて来た。
それを眺めていたペンギンとシャチは悪意なき陰口を叩く。


ペ「船長寝てる時だけ可愛いよな。起きてる時は暴れん坊将軍だからな」
シ「あぁ、すげぇギャップだよな。まぁ船長は万年クマだからたまには昼寝してクマ薄くしてもらわないとみてるこっちが心配だよ」
ペ「医者という職業柄眠りが浅いんだと。いつ急患が入るか解らんからな〜まぁ職業病ってやつかな」
シ「船長の場合は皮膚の薄さも災いしてるよな。寝ても寝てもクマ」
ペ「違いねぇ。あ―俺も眠くなってきた」



優しい日差しと暖かな風が船を包む。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ