エンジェニア・フィクションズ ALISEED-M

□カレーアの苦悩
1ページ/9ページ

襲撃してきたディアロウをどうにか倒したレニィ達、しかし、それと同時にレニィ達は衝撃の事実を知る事になった

それは、ディアロウは単なるモンスターではない、元々は普通の人間で、呪いをかけられて操られているという事

その後、どうにか事が収まり、研究室のソファーに座る三人


「あ〜でも良かった!私達の浄化魔法があれば、ディアロウなんて簡単に…」

レニィは再び明るくみんなに話しかけるが…


「そうだな…きっと私達にしかできない、そう、私達にしかできない…」

カレーアは急に立ち上がって、研究室を去ってしまった


「カレーア…さん…?」


レニィとルナは心配そうにカレーアを見つめた


「待ってよカレーアさん!」

レニィはカレーアを追いかけようとするが、スレイドがレニィを止めた

「一人にしてやってくれ、きっと彼女は悩んでいる。私達が彼女を前々から適合者だと言わなかったのが悪かったんだ…。」

「スレイドさん…」

レニィは立ち止まって少々悩んだ


「スレイドさん!なんでカレーアさんが適合者だって言わなかったの?」


レニィは思い切って聞いた

「彼女は…何でもかんでも一人で背負ってしまうんだ。だから、もし他の適合者が見つかる前にそれを告げたら…」


「一人で戦いに行く、のよね?」


「その通りだ。彼女とは職場ではもう長い付き合いだから、それは分かる。だから彼女は戦いたくない訳じゃないと思う。むしろ今まで何もできなかったのを後悔してると思う…」

スレイドは大きなため息をついた
それを見たレニィはこう言い放った

「スレイドさんは悪くない!カレーアさんも悪くない!悪いのはディアロウ、それを作ってる敵だよ!私、カレーアさんと話がしたい!」


「レニィ…君…彼女は気難しいぞ?」


「大丈夫!誰とでも友達になれる、それがエンジェニアでしょ?私、そうやって学校で習ったよ!」

それを聞くとスレイドは少し笑みを見せて、カレーアの部屋への行き先を告げた

「…この子なら…カレーアの心を開いてくれるかもな…俺も無理だった事が…できるかもな…。」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ