オリジナル(陽弥ライア)

□3.ティーカップ
1ページ/3ページ


「あたしはサナ」
「おれはサト」

男の子と女の子の名前はよく似ていた。

「俺はニア・パーパス・ロイ」

“よろしく”と二人が言う。

「おれ達、今拭くものとかもってないからさ、悪いけどそのまま来てくれる?」

ニアはぬれた服のままお茶会に向かっている。
ある程度しぼったので、かわいた部分もあるが、髪の毛なんかはまだ濡れている。

「お茶会行けば、皆いると思うし、あの人ならタオル持ってるんじゃないの?」

「まぁ、もうすぐつくから。」

“うん”と2人の会話に頷く。

「あの、」

ニアが声をかける。

「いろいろとありがとう。」

その言葉に、2人は笑って頷き、お茶会への足を速めた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ