紅と蒼の伝説

□#4:はたけカカシ!!
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校庭でのあの騒動の後。


ナルト、サクラ、サスケ、そしてシュリは教室で担当上忍が来るのを待っていた。




「ム〜〜〜」


ナルトは教室のドアの外を唸りながら眺めていた。


「ナルト!じっとしときなさいよ!!」

そんなナルトの行動を見咎めたサクラが煩わしげに怒声を飛ばす。




「何でオレ達7班の先生だけこんなに来んのが遅せーんだってばよォ!!

ほかの班はみんな新しい先生とどっか行っちまったし、イルカ先生も帰っちまうし!」


「一理あるね、確かに遅すぎ」

シュリが微笑を湛えたままナルトに賛成した。


ナルトは「そーだってばよ!」と彼女に返すと、何か思いついたように黒板の方に行った。

サクラがその不審な行動に気づく。


「ちょっと!!なにやってんのナルト!!」


「ニシシシ!遅刻して来る奴がわりーんだってばよ!!」


「ったくもー!」



(ああ……イタズラの定番だね)

シュリはこの後の展開を想像し、クスクスと一人笑っていた。




ドアの上の方に挟まった黒板消し。

開けた瞬間にチョークの粉がたっぷりと付いた黒板消しは見事に開けた者の頭へ落ちることだろう。



「私!知らないからね!!(こうゆーのけっこー好きなのよー!!)」


表面上ナルトを叱っているようでサクラは内心、わくわくしていた。

俗に言うサクラの深層に潜む人格『内なるサクラ』である。



「フン、上忍がそんなベタなブービートラップに引っかかるかよ」

サスケがさも面白くなさげに言った。


(まー確かに引っかかったら引っかかったで問題あるよね。上忍として)




ま、引っかかるんだけど。






その時、ガラッとドアが開いた。





バフッ!

「!」


黒板消しが見事に入室しようとしていた人物の頭の上にヒットした。





「きゃははは!!引っかかった!!引っかかった!!」

「先生ごめんなさい。私は止めたんですがナルト君が……(OK!!OK!!読み通りのベタなオチー!!)」

(……これで本当に上忍か?頼りなさそうな奴だな……)

「クリーンヒット♪(このシーンも見てみたかったんだよね〜♪)」



ちなみに、上からナルト、サクラ、サスケ、シュリの反応である。







ところが……



「んー……なんて言うのかな。お前らの第一印象はぁ……嫌いだ!!」





ズーン……




重い空気だけが、その場に漂っていた。



(出たよ、初回から第一印象が一番謎に思える台詞が!ある意味NARUTOの中で一番謎多そうなのってカカシ先生だよね!?
顔も覆ってるし……)
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