戦国BASARA夢物語

□第九章
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その頃
~大阪城~(三成、吉継)視点~

「何?見つかっただと!」
「何処にいるのだ!」

「そう急かすでない」
「あやつはどうやら奥州に囚われているようだぞ」

「奥州?」

「伊達政宗が納めている所」

「またあいつか」
「おのれ伊達政宗、貴様だけは絶対に許さないぞ」

「刑部!!今すぐに奥州に行くぞ」
「あいわかった」


二人は奥州に向かう



~一方その奥州~


「さて仕事をするかな」
「政宗様や小十郎様が言うには栄養不足だがいちよう検査を…」

そう言い澪を診ようとした時

『さ………ゎ…るな』


「えっ!!」

澪は医者の手を掴み睨む

『…騒い…だら…この…腕折るぞ…いい…か…騒ぐな…よ』

医者は青ざめた顔で頷いた

『その…まま…我が立ち去る…のを…見逃せ』

何回も頷く医者
それを見た澪はゆっくりと手を離し立ち上がりふらつきながらも窓へと行きそのまま出ていく

医者は暫く固まっていたがすぐに政宗達に報告をする

「やはり逃げたようです」
「ですがあの体ではそう遠くへは逃げれないかと」

「いいか絶対に探し出せ」
「俺も行く」

そう言い部下と共に澪捜索をはじめた。

その追われている澪はふらつきながらもなんとか保ち歩いている大阪城へと向かって
だが体力が落ちているためかしばらく歩いたところで奥州の兵に見つかってしまった


「いたぞ!」

「いまなら体力がない」

「捕まえるぞ」


『もう…来た…のか』

澪は立ち止まり刀を抜き待ち構える


「怯むな」

「あの体では何も出来ない」

そういい飛びかかっていく


『っ…!』

澪はやはりいつもの力は出なかった
一人は斬ったが後の3人が残っておりその3人の刀が澪に当たり切り裂いた


『っっ……』

膝を付くのを見ていた兵は

「捕まえろ!!」


捕まえようとして澪に近づいたが何者かによってそれは遮られた

「何者だ!!」

「それはこっちの台詞だ」

「お、お前は石田三成!!」
「なぜお前がここに」

「それは貴様には関係ない」

そう言い目の前にいた一人を斬った

『っ…み…つ…成』

「何を捕まっていたのだ貴様は」「なぜ逃げなかったのだ貴様なら簡単に逃げれたはずだ」
「貴様は!!」

「三成やそこまでにしてやれ」

「刑部」

「すまないの三成はこんなことを言っておるがお主が心配でここまで来てお主が居ったからパニックになっとるだけだ許してくれぬか?」


「刑部!!何を!!」

『ふっ……』

「笑うな!!」

『それ…より…お前の…後ろ』

「後ろがなんだ?」

『…敵』


澪が言った通り三成の背後に残りの兵二人がいた

「まだ居たのか」
「目障りだ、消えろ」

そう静かにいい
兵二人を切り裂き倒した


「おい、早く帰るぞ」

『…我は…歩け…ぬ』

「なら引きずってでも行くぞ」

『むちゃ…くちゃ…だな…』

「やれ三成引きずったらくたばるぞ」

「ならどうしろと」

「馬に乗せてやれ」


三成はその言葉を聞き澪を担ぎ上げ馬に乗せ自分も乗り大阪城を目指した


『……三成…』

「なんだ?」


『すま…なかっ………』


途中まで言い澪は意識を手放した




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