戦国BASARA夢物語
□第九章
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〜奥州〜
「逃がしただと!?」
「そう連絡が入りました」
「それと…」
「なんだ?」
「石田三成および大谷吉継が生きているとの報告もはいりました」
「それでその二人があの者を連れて行ったと」
「Ha?石田の野郎がか?」
「はい」
「おもしれぇじゃあねぇか」
「取り返さないとな」
~大阪城~
「三成よ傷の手当てが出来たみたいだぞ」
「遅い」
「仕方あるまいこやつがあまり見せぬからな」
「まったく貴様は!」
『…すまない…』
「何を急に」
『我がも少しまわりを見ていたりしていれば秀吉も半兵衛も無事だった……』
『それになおかつ我までやられ捕まってしまった』
「………」
『何故黙る三成よ』
『何か言え…我に何か』
「伊達政宗っと言う男はどういうやつだったんだ?」
『!???』
『三成?』
「早く答えろ!」
『やつは我から見たら完璧な未熟者だ』
『腕はまぁまぁだが何かあるとまわりが見えなくなる馬鹿だが隣にいる片倉っと言うやつがそれを止められるやつだ』
「つまりとるに足らない男と言うことか?」
『あぁ…』
「なら直ぐにでも落としてやる」
『待て!三成』
『いまのお前では…無理だ』
「なに?」
『人数が足りん』
「貴様まだそれを言うのか?」
『??』
「三成はあやつにあった時に兵を連れてこいと言われたみたいらしい」
「刑部!」
「三成よそんなに睨むでない」
「人数がおればよいこと集めるだけだ」
「そうだな」
「刑部その辺りは任せた」
「あいわかった」
「ところでお主何かに追われておるのか?」
『我か?』
「あぁ」
「忍が何人か確かに来ていたな」
『そいつらは?』
「三成がすべて倒しよったぞ」
『そうか…』
『半兵衛や秀吉から何も聞いておらぬのか?』
「いや」
『秘密にしていたというわけか』
『まぁいい…話すとしよう』
『我はある里に居てな…そこの里ではある鉄則があった…抜ける忍びは焔を捧げるとな』
「どういう意味だそれは」
『つまり…勝手に抜けた抜け忍は命を奪われる…つまりは里のやつに殺されるっということだ』
『だから我のことを探している』
「なぜ抜けてきた?」
『それは言えぬ』
「私を裏切るつもりか?」
『何故そこに結び付く』
『抜けてきた理由を言わないのと三成を裏切ることに繋がりはない』『それに我は秀吉や半兵衛を慕っていたそんなことをしたらあの二人を裏切ることになる』
「そうよの」
「三成や 澪は裏切ることは出来ぬよ」
「やけに自信があるな刑部」
「確かに 澪はそう言っているが裏切ることはあるはずだぞ」
「やれやれ三成や」
「三成は半兵衛様を慕っていて知らんかったのか」
「何をだ」
「半兵衛様はいつも誰の話をして
おったか覚えておるか?」
「…秀吉様…戦… 澪 」
「まったく鈍いやつよの」
「 澪と半兵衛様は恋仲よ」
「!!!!!」
「なっ、なんだと!!」
『吉継…いつから知っていたのだ?』
「二人の反応を見ればわかることよ」
『そんなに分かりやすかったか?』
「我がわかるほどにな」
「どういうことだ!」
『どういうことってそのままの意味だが?』
「嘘を言うな!」
『嘘ではない』
「嘘だ」「お前がそんな女らしいことするとも思えんそれにあの半兵衛様だぞ」
『…失礼なことばかり言ってるな』『我は嘘をつかぬ』
「信じないぞ」
『勝手にしてくれ』
我がそう呆れていると何やらごそごそしているやつがいた
『吉継何をしているのだ?』
そう聞くと吉継はいつものように笑いながら紙を三成に投げた
「なんだこれは?」
「…これは!半兵衛様の字!」
「宛先は… 澪…だと! 」
三成が持っていたものをじっくり見るとそれには見覚えがあった
『!!』『吉継!これを何処から出してきた!』
吉継に詰め寄り聞くと
「落ち着け」「部屋に行ったら落ちていたぞ」
『…しまった!あの時にしまい忘れたのか』
「非はないぞ」
『いやあるな…覚えとくがいい吉継!』
「おおぉ怖い怖い」
吉継は後にし先に三成が持っている手紙を奪取しようと振り返ったが…すでに遅かったようだ
三成の顔はみるみる変わっていて手紙を落とした
それを拾いとりあえず懐にしまった
『……』
顔を合わせにくくなり少し横を向いていると
三成は…
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