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□絶体絶命!バサレンジャー、ピンチに陥る
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前回までのあらすじ。

平和なBASARA公園に突如現れた悪の組織『HARISEN』の部長、織田信長。
遊んでいた子供、蘭丸、いつきに魔の手が伸びた!
しかし!!
ギリギリのところでバサレンジャーが参上!
聖なるダンゴムシで徐々に信長の体力を削るバサレンジャー(一部)。
ついに戦いは最終局面へ………!!

――――――――



『だ、誰か!ダンゴムシを持ってきて!!』

元「足りねーよ!」

『誰かぁぁぁ!!』

猿「ピンクとパープル!まだダンゴムシ投げてるの!?もう止めなさい!」

織「ぐあぁぁぁ!!」

猿「だからなんでダメージ受けてるの!?」



そんなこんなで徐々に弱っていく織田信長。
このままいけば倒せる……!
公園にいるみんながそう思った瞬間だった。



織「是非もなしぃぃぃ!!」

蘭「うわぁ!?」

『蘭丸くん!!』



なんと近くにいた蘭丸を人質にとったのだ。
蘭丸の喉元にハリセンがあてられる。



猿「え、ハリセン?」

幸「卑怯でござるぞ!」

政「Coolじゃねーな」

元「人質なんて卑怯だぞ!」

『蘭丸くんを放しなさい!』

織「はーはっはっ!!バサレンジャー。貴様らが手を引くなら考えなくもない」

『くっ……!』

蘭「た、助けてバサレンジャー!!」

織「手も足も出ぬだろう」

猿「いや、ハリセンだから。みんな落ち着いて。刀とかナイフとかじゃないからね」

元「ダンゴムシを投げてもいいが、蘭丸にぶつかったらめちゃくちゃ危ねー」

政「くそ…。なんて俺たちは無力なんだ!!」

猿「いや、ハリセンなんだって。誰も俺様の話聞いてないよね」

『助けてバサレンジャー!!』

猿「なんでバサレンジャーのピンクがバサレンジャーに助けを求めてるのさ!」

織「世界は我のモノになるのだ!!」

猿「いや、こんな小さな公園で世界征服の宣言をされても困るんですけど」



グリーンのツッコミは華麗にスルーされ、緊迫した状態のままただ時間だけが過ぎていく。




そして、ついにしびれを切らした織田信長が桜餅ピンクに向かって走り出した。



猿「ピンク!!」



ピンクを守ろうとバサレンジャーも一斉にピンクの元へ走り出したが、
振り下ろされたハリセンの方が早かった。



幸「ぴんく殿ぉぉぉ!!」

『きゃぁぁぁ!』







レッドの叫び声と共にハリセンが風を切る音が聞こえた。
誰もがもうダメだ、と思った瞬間。













松「卿の実力はそんなものではないのだろ?」








パシン







誰かがハリセンをはじいた。
ピンクは瞑っていた目を恐る恐る開けてみると、
黒いレンジャースーツに身を包んだ男の姿。



『あ、貴方は……』

猿「ちょ、誰?」

元「緊急事態にのみ現れる……」

猿「え、みんな知ってるの?」

幸「難しい漢字の象徴……」

政「黒胡麻ブラック……だと!?」

猿「俺様、全く誰だかわからないんだけど。俺様ってもしかしてハブられてる?え?え?」

『ありがとう黒胡麻ブラック!!』

織「まさか!新キャラかぁ?」



突如現れた黒胡麻ブラック。
バサレンジャーに向き直ってただ一言。



松「卿達には幻滅したよ。何故この弱者の象徴、織田信長を倒せないんだね」



バサレンジャーは黙ってしまった。
織田信長は弱者と言われ、ショックを受け蘭丸を片手に固まっている。
するとピンクが今まで俯いていた顔を上げ、頼んだ。



『お願い、黒胡麻ブラック………私達に……私達に力を貸して!私達はまだ未熟者なの!お願い!』

松「いやはや。困ったものだね」

猿「だからなんでみんなは知ってるのに、俺様は知らないわけ!?」

幸「某からもお願いでござる……」

松「しょうがないな。力を貸してやろう」

猿「スルーしないでぇぇぇ!」



グリーンの言葉は空に溶けていく。
そんなことを気にせず、ブラックはどこからかロボットを取り出した。



『そ、それは!』

松「タイプ零式、OKURAだ」

猿「色々アウト!無理だから!!」

OKURA「ニチリンヨー!」

幸「し、しかし!それを使えば蘭丸殿も一緒に……」

猿「え、そんなに強いのこれ?」

松「何かを犠牲にしなければ何も救えはしないのだよ」

OKURA「ニチリンヨー!」

政「Wait!ふざけるな。俺達は世界を救うためにここにいる。誰一人と死なせるわけにはいかねぇ」

OKURA「ニチリンヨー!」

猿「これ、うるさくない?」

松「ぬるい。ぬるすぎる。卿達の考えはぬるすぎやしないかね」

OKURA「ニチリンヨー! 」

元「俺達はバサレンジャーだ!」

『そうよ!』

OKURA「ニチリンヨー! 」

猿「誰だか知らないけど、俺様もそのやり方には反対だね。ってかウザいからOKURA壊していい?いいよね?」

松「ならばどうすると言うのかね。OKURAに代わる何かがあるというのかね?」

猿「俺様の話、全く聞いてないよね?」

元「そ、それは」

『……っ』

幸「くっ……」

猿「え?味方も聞いてくれないの?」

松「やはり思い付かないであろう?」

政「ふっ。あるさ」

幸「なっ!?」

松「して、その方法は?」



政「砂だ」



OKURA「ニチリンヨー! 」

猿「ちょ、ってかうるせぇぇぇ!壊すからねこれ!!」



グリーンの見事なツッコミキックによりOKURAは壊れてしまいました。
しかし誰も気にも止めませんでした。



政「砂なら痛くない」

猿「目に入ったら死ぬほど痛いから。ってかいい加減泣きたくなってきたよ俺様。なんでみんな総無視なの?俺様なんかした?」

政「ピンク!砂を用意しろ!」

『了解です!』

猿「了解するなぁぁぁ!」



そそくさと砂を用意し始めたバサレンジャー。
グリーンは納得してないようですが準備は着々と進んでいきます。



猿「砂とか地味に痛いからね!?」

松「まさかあのOKURAの代わりになる物がこの世にあるとは……」

猿「さっきから言ってるけどあんた誰?ってかOKURAは壊したって何度言えばいいのかな!!」

松「だからこの仕事は面白い。やめられないとまらない」

猿「え。またスルー?」

『いけぇぇぇ!』

政「そいや!」

元「うりゃ!」

幸「ござる!」



一心不乱に砂を投げ始めたバサレンジャー。
ブラックはグリーンに自己紹介せずに立ち去りました。



猿「俺様だけ待遇ひどくない?」

蘭「いて!」

織「ぐおぉぉぉ!!」

猿「ちょ、誰か聞いてよ!!ってか蘭丸に当たってるし!!“いて!”って言ってるから!」

幸「気のせいでござるぞ蘭丸殿」

元「痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない」

猿「催眠術みたいなのかけないで!」

蘭「痛くない!」

猿「睡眠術にかかっちゃったよ!」

織「我も痛くない!」

猿「お前もかよ!」

幸「くらえ!」

猿「もうやめてぇぇぇ!」



その後、バサレンジャーと織田信長の死闘は5分ほど続けられたが、織田信長の妻濃姫より晩御飯ができたという連絡が入り、織田信長は去っていった。



蘭「ありがとうバサレンジャー!ジャリジャリ」

猿「そこ感謝しちゃうんだ。ってかジャリジャリ音がしてるよ。絶対、口の中に砂入ったよね」

政「大したことはしてねーよ」

猿「ブルー、蘭丸に謝りなさい!」

い「ありがとうだべ!」

『べ、別にアンタの為じゃないんだからね!』

猿「なんでいきなりツンデレ!?」



こうして世界は救われた。

ありがとうバサレンジャー。

また次回もよろしくね、バサレンジャー。






次回予告

あらぶるホンダムを軍手(滑り止め付き)と乳首パワーでどうにかとめたグレープバイオレット。


しかし!


今度は家康が遅れてきた反抗期に突入。

家「絆って何それ?美味しいの?」

部屋の片隅で毎日毎日エビフライを食べ続ける家康。

日常茶飯事と言えるほどやっていた“拳のぶつかり合いで三成との絆を作ろう☆”という題名の喧嘩はすっかり変わり、


石「家康ぅぅぅ!今日こそ貴様を……」

家「何一人で叫んでるの?ウケるんですけど。叫ぶなら外でやれよ」


ただの三成への放置プレイへ。
ホンダムの『このままじゃ、いけませんよ!』という言葉(機械音)にすら耳を傾けない。
あまりの不摂生さと反抗期具合についにオカンがキレた。

猿「栄養が偏るし、石田三成が家の前で泣いててうざい!あまりに石田三成が泣いてたもんだから、ついにこないだ、ご近所さんが警察に通報しちゃって大変だったんだよ!!」

オカンが反抗期の家康に立ち向かう。

次回『オカンの逆襲〜野菜を食べれば大丈夫〜』



お楽しみに☆
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