ネギまSS
□秋桜+
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秋の風
少し切なくて
とても気持ちいい
貴女のように
すべてを包み込んでくれてる…
「せっちゃん?」
「あ、すみません」
「珍しいなぁ〜せっちゃんがボーッとしとるん」
「いやっ、少し考え事を…」
「悩みだったら聞くえ♪」
「えっと…大したことではないので」
「そうなん?」
「はい…」
あまり自分の事を話してくれない貴女は
1人で全部を背負ってしまうんだね
そんな貴女を見ていられなくて、ふと横を流れる川に目をやると
「わぁ〜♪」
「?」
「せっちゃん見て〜!」
「あ…」
そこには一面の秋桜
優しい風にゆらゆらと舞っていた
「こんなたくさん見るの初めてやわ〜」
「綺麗ですね」
貴女は優しく穏やかな顔でそれを見つめていた
どこか嬉しそうな表情にもみえた
「せっちゃんと一緒に見れてよかったわ♪」
「はい。私もです…お嬢様」
「せっちゃん今日は素直やね」
「えっ!?/////」
「えへへ〜ちょっと座って見てこか♪」
「はいっ」
二人で並んで座り秋桜を眺める
こんな日がくるなんて
思いもしなかった
貴女は私を嫌いになってしまったと思っていたから…