ネギまSS
□SNOW SMILE
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冬が寒くて本当によかった。
「もぉ、冬やなぁ〜」
「そうですね、急に冷え込んできましたね」
「うぅ〜…寒いなぁ〜」
体を震わせながら、両手に息をかける。
はぁ〜っと白い息を吐く彼女がとても可愛らしくて、思わず口元がゆるむ。
「せっちゃん?」
「いや、可愛らしいなぁと思いまして」
「っ//////」
自然と私から出た言葉に顔を赤くする。
そんな彼女は、ますます可愛くて…
「お嬢様」
「ん?」
スッと右手をとり、ポケットへ導く。
「これで、少しは暖かいでしょう?」
「そ、そやねっ/////」
照れる彼女は嬉しそうで、少し不満そうな表情。
そして、思いついた顔。
「せっちゃん」
「はい?」
「まだ、寒い」
「え?」
確かに手をポケットに入れただけでは、あんまり体感温度は変わらない。
「せっちゃん、寒い」
繰り返される言葉。
私は必死に頭をフル回転させる。
そして、ひらめく。