ネギまSS
□織姫と彦星
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「うーん…」
モヤモヤがまたひとつ。
「せっちゃんは、なんかお願い事ないん?」
「はい?」
突然の問。
お願い事ですか?
「せっちゃんのお願い事、聞いてみたいわ♪」
「私の願いは・・・」
そこまで言って、口をつぐむ。
そして赤面。
私は何を考えているんだ…。
「なんで、赤うなったん?」
ニヤニヤしながら聞いてくる。
意地悪な貴女。
「いやっ・・・あの」
さらに赤面。
言えるわけないでしょう?
『ずっと貴女の傍にいたい』
なんて。
誤魔化すために空を仰ぐ。
「あっ…」
「ん? わぁ〜♪」
二人の視線の先には満天の星空。
いつの間にか雲はどこかへいってしまっていた。
織姫と彦星。
そして天の川。
「織姫さんと彦星さん会えたんやね〜」
「みたいですね」
「毎年雨やったから心配やったんよ〜」
「毎年、お願いしてたんですか?」
ふと、彼女の顔を見る。
少し頬が赤くなっている気がする。
「そうやえ〜」
「何を?」
さっきは教えてもらえなかったが、今なら聞ける気がした。
「…せっちゃんと」
「?」
「せっちゃんと、ずっと一緒にいられますよーに♪」
「なっ!!///////っ」
えへへっと、頬を赤くしながら照れくさそうに抱きついてきた。
「お、お、お嬢様///////」
「せっちゃん♪ずっと一緒いよーな!」
「ぇっ!は、はい!!」
どうやら、私の願い事も叶ったようです。
ずっとお傍に居ます。
お嬢様が願うならば…。