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□A.C.E 1
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白いご飯に味噌汁、納豆に卵焼きー。

今日もいつものように1日が始まろうとしていた。

「今日の味噌汁、味濃くね!?」

「卵焼きはもっと甘く作れ」

そんな朝食にケチをつけているのは、カンジとホマレ。

ホマレとカンジは兄弟で、毎日のようにタケトの家へ来ては食事を漁って帰るのだが、すでにタケトの家には二人の専用ベッドまでもがあり、すでに同居と言っても過言ではなくなっていた。

「お前ら…いい加減にしろよ…。だいたいなぁ!勝手に飯食いに来てるのはお前らじゃねぇかよ!それも毎日毎日兄弟揃って…文句あるんだったら食費ぐらい払ってみろっつーんだよ!!」

タケトは持っていたしゃもじを二人にビシッと向けた。

「オレだって日々の生活で…」

「まぁまぁタケちゃん!カタイこと言わないの!“裏”の仕事タダで手伝ってんじゃん☆」

カンジがタケトの肩を二、三回揉むと、そのまま抱きついた。

「はっ離せ!お前だってその髪の毛半分の金髪維持するのに毎月美容院行く金あるなら、食費ぐらいは入れれるだろーがっ!」

タケトは自分の首にまわされたカンジの腕をはがしながら言う。

「ちょっとぐらいいいじゃん、ケチぃ」

「ふざけんな!探偵っつってもオレ一人でようやく生活してんのに、いい大人が二人もいたら大赤字なんだよっ!だから二人がオレのためにタダで働くのは当然だろーが!」

「えー?」

「…オイ。いつまでも漫才やってないでさっさとメシ食え」

いつの間にか朝食を食べ終えていたホマレが新聞を読みながら二人に言った。

「んだと?お前も何知らん顔してんだよ!新聞なんて悠長に読んでる場合じゃ…」

ホマレが読んでいた新聞のとある写真つきの記事に、タケトの目が奪われる。
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