そよ風の通り道
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風のように通り過ぎていったものを呆然とみつめる。
『あれって…一体……?』
何となくよ!
何となく、あれは100%ナツとハッピーだった気がする!!
※100%と言っている時点での発言には問題があるだろう。
わたし(管理人)はなにが言いたいんだろう?
呆然と見ていたから纏っていた風が弱まり、地面に足を着いてしまう。
ふぁ…
ここって、線路の上じゃん。
これを辿ればどっかに行けるかな?
てか、早くみんなと合流しなきゃ!
『よし!』
気合いを入れ直して、ふぅ!と息をはく。
ドドドドド……
刹那、あたしの後方からものすごい音が聞こえてきた。
え、この音さ、いろいろおかしくない??
たぶん、線路破壊してるよね?
恐ろしさ半分、興味半分で後ろを振り返ると…
ざ☆クルマ
ここ、線路だよぉぉぉお!!!
ちょ!
なんでやねん!!
「ラフルア!!」
車から金髪を靡かせ、手を振ってくる女の子は……
『ルイージ……』
「ルーシィよ!」
わぉ!
あたし、呟いただけなのに!
あんなに遠くに離れているのに!
聞こえるなんて!!
なんて地獄耳なんだ、ルイー…ルーシィよ!
「飛べ、 ラフルア!」
グレイが天井から上半身を出して手を広げて言った。
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