それでも気ままに。
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つい数時間前まで、オレは大して有名でも何でもない海賊船に乗っていた。
いや、厳密に言うと買われていた。
天竜人から。
「アックス!
さっさと、皿を洗え!」
「…はい」
「聞こえねぇ!」
ドカッ
「ぐっ…、はい…」
すぐに殴ってくる。
海賊も天竜人も嫌いだ。
逃げたくても、逃げれねぇ。
自分に嫌気がさしてくる。
次の戦いを自分の死に場としよう。
なんて、考えながら。
もうすぐ、この船で3年になるのか。
夢、叶えれないかな。
人生、やり直したい。
って、14歳の言う言葉じゃないよ。
ハハハ。
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