小説(SKET DANCE)

□ヤキモチ
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「…あーオレ何いってんだろ、カッコ悪ぃ」


はぁ〜っと深くため息をつくボッスン。


「…カッコ悪くなんてあらへんよ」

ボッスンの隣に座りヒメコは自分の手をボッスンの手の上に置いた。


「!」
「ボッスンはいつもアタシのこと全力で守ってくれるやろ」
「…影浪んときは守れなかった」
「でも、アタシんとこ飛び込んで来てくれたやん」
「ヒメコ…」


おそるおそるヒメコの肩を抱き


「殴るなよ」
「そんなんせーへんよ、アタシを何だと思っとるん」


そっとヒメコを抱き寄せるボッスン。思ったよりも華奢で柔らかいヒメコの体を抱きしめ、肩に顔をうずめるとふわりとシャンプーの香りがした。


「…ゴメンな」
「もうえーよ」
「今度はオレが守るから」
「うん…」


ヒメコを抱く腕に力がこもり、ヒメコもそれに答えるようにボッスンの背中に手を回しぎゅっと抱きしめた。
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